こんにちは!
虫、とくにクモって、ちょっと苦手…という方もいるかもしれません。なんだか得体が知れなくて、できれば遠くにいてほしい、なんて思ってしまいますよね。
でも、もしそんなクモくんの日常をこっそり覗き見ることができたら、どうでしょう?
もしかしたら、彼らにも私たちと同じような学校生活や、家族との面白いやりとりがあるのかもしれません。今日は、そんなクモの世界をユーモラスに描いた英語絵本「DIARY OF A SPIDER」をご紹介します。読み終わる頃には、ちょっとだけクモのことが好きになっているかもしれませんよ。
ここでは「DIARY OF A SPIDER」の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
お話のあらすじ
この物語の主人公は、一匹のクモの男の子。彼の毎日は、日記に綴るにはもってこいの、ユニークな出来事でいっぱいです。学校ではおじいちゃんを連れてきて、クモの生態について衝撃(?)の事実を学んだり、体育の授業では風に乗って遠くへ行く練習をしたりします。
親友はなんと、本来なら天敵のはずのハエくん。でも、おじいちゃんは昔の常識が忘れられないみたいで、ハエくんのこととなると、ちょっと意地悪な顔をすることも。そんな世代間のギャップも、クスリと笑えるポイントです。
脱皮をしたり、人間を驚かせたり、逆に掃除機に怯えたり…。クモの視点から見た世界は、私たち人間が思うよりもずっとドラマチックで、発見とユーモアに満ちています。彼の楽しい日記を追いながら、小さきものたちの世界を一緒に冒険してみませんか?
英語学習のポイント
この絵本には、日常会話で使える楽しい表現がたくさん出てきます。今回はその中から2つ、ピックアップしてご紹介しますね。
1. get along
これは「仲良くする」「うまくやっていく」という意味で、人間関係を話すときには欠かせない表現です。物語の中では、昔は仲が悪かったクモとハエの関係を表すために使われていました。
言い換えるなら、「良い関係を築く」という感じでしょうか。誰かと気が合うかどうかを話すときに、とても便利ですよ。
例文:
My new classmate is very friendly, so I think we’ll get along well. (新しいクラスメートはとてもフレンドリーだから、きっと仲良くなれると思う。)
He doesn’t get along with his boss. (彼は上司とそりが合わない。)
2. give him a piece of my mind
これは直訳すると「私の心のかけらをあげる」となりそうですが、実際は「ガツンと言ってやる!」「文句を言ってやる!」という、怒りを伝えるときの表現です。お友達をからかわれて怒ったクモくんが、相手に一言言ってやろうと決心する場面で使われています。
ものすごくざっくりいうと、「頭にきたから、思ってることを全部ぶつけてやる!」という気持ちがこもったフレーズです。強い言葉ですが、コミカルな場面で使われることも多いんですよ。
例文:
If he’s late again, I’m going to give him a piece of my mind. (もし彼がまた遅刻したら、ガツンと言ってやるわ。)
She was so angry that she called him to give him a piece of her mind. (彼女はとても怒っていたので、彼に電話して文句を言った。)
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
MARCH 1
3月1日
Today was Grandparents Day at school, so I brought Grampa with me.
今日は学校で祖父母の日だったので、私はおじいちゃんを一緒に連れてきました。
He taught us three things:
彼は私たちに3つのことを教えました:
1. Spiders are not insects – insects have six legs.
1.クモは昆虫ではありません – 昆虫は6本の足を持っています。
2. Without spiders, insects could take over the world.
クモがいなければ、昆虫が世界を支配する可能性があります。
3. Butterflies taste better with a little barbecue sauce.
蝶は少しバーベキューソースで味がよくなります。
MARCH 16
3月16日
Grampa says that in his day, flies and spiders did not get along.
おじいちゃんは、彼の当時はハエとスパイダーが仲良くしなかったと言っています。
Trash mouth!
ガラクタ口!
Cannibal!
共食い!
Things are different now.
今は事情が違います。
This is AWESOME!
これはすごい!
MARCH 29
3月29日
Today in gym class we learned how to catch the wind so we could travel to faraway places.
今日は体育の授業で遠くの場所に移動できるように風をとらえる方法を学びました。
Next!
次!
When I got home, I made up flash cards so I could practice:
家に着いたとき、私は練習できるようにフラッシュカードを作りました。
1. Climb high.
1.高く登ります。
2. Release silk.
2.絹をだします。
3. Catch wind.
3.風をキャッチします。
Fly made up her own flash card:
はえは自分のフラッシュカードを作りました:
1. Fly.
飛ぶ
I’m starting to see why Grampa doesn’t like her.
私はなぜおじいちゃんが彼女を好きではないのかを知り始めています。
APRIL 1
4月1日
Went to the park with my sister today.
今日は姉と公園へ行きました。
We tried the seesaw.
シーソーを試しました。
It didn’t work.
うまくいきませんでした。
We tried the tire swing.
タイヤスイングを試しました。
It didn’t work.
うまくいきませんでした。
We spun a huge sticky web on the water fountain.
私たちは巨大な粘着クモの巣を噴水の上に紡いだ。
That worked.
それはうまくいった。
APRIL 12
4月12日
Today was Safety Day at school.
今日は学校の安全の日でした。
We learned that vacuums eat spiderwebs and are very, very dangerous.
私たちは、掃除機がクモの巣を食べることを学んだ、とても危険です。
If we hear a vacuum, we should Stop, Drop, and Run.
私達が吸い込み音を聞くならば、我々は立ち止まり、落下し、そして走るべきです。
STOP WHAT WE’RE DOING
私たちがしていることをやめる
DROP FROM THE WEB
クモの巣から降りる
RUN LIKE CRAZY
狂ったように走る
APRIL 13
4月13日
We had a vacuum drill today.
今日は真空ドリルを経験した。
I stopped what I was doing.
私はしていたことをやめた。
Forgot where I was going.
私はどこに行くか忘れた。
And ran screaming from the room.
そして部屋から叫んで走った。
HELP
助けて
We’re having another drill tomorrow.
明日はまた別の訓練を受ける予定です。
APRIL 17
4月17日
I’m sleeping over at Worm’s house tonight.
今夜、私はワームの家で寝ています。
I hope they don’t have leaves and rotten tomatoes for dinner
again.
私は彼らが再び夕食のために葉と腐ったトマトを持っていないことを望みます。
More leaves, Spider?
もっと葉、クモ?
MAY 7
5月7日
Mom said I was getting too big for my own skin.
お母さんは、私が自分の皮膚にとって大きくなりすぎていると言った。
So I molted.
だから私は脱皮しました。
That is soooo gross!
それはすごい下品です!
MAY 8
5月8日
Today was show-and-tell.
今日は発表会だった。
So I brought in my old skin.
それで私は私の古い肌を持ち込んだ。
My teacher called on it to lead the Pledge of Allegiance.
私の先生は、忠誠の誓いを読み上げるようそれに呼び掛けた。
You there, why don’t you get us started.
そこの君、始めてくれませんか?
JUNE 5
6月5日
Daddy Longlegs made fun of Fly because she eats with her feet.
ラングレスパパはハエをからかった、彼女は彼女の足で食べるからです。
Now she won’t come out of her tree house.
今、彼女は自分の木の家から出てくることはできません。
I’m going to find him and give him a piece of my mind!
私は彼を見つけて彼に私の心の一部を与えるつもりです!
JUNE 6
6月6日
I found Daddy Longlegs.
私はロングレッグスパパを見つけた。
He’s a lot bigger than I thought he was.
彼は私が思っていたよりもずっと大きい。
I gave him a piece of my lunch instead.
私は代わりに彼に私の昼食を与えた。
JUNE 7
6月7日
Fly’s tree house blew away in the wind today.
今日、ハエの木の家は風に吹かれていました。
So did Grampa.
おじいちゃんもそうでした。
JUNE 18
6月18日
I got a postcard from Grampa today:
今日おじいちゃんからはがきをもらった。
Dear Spider,
親愛なるクモ、
Ooh-la-la!
オーララ!
I landed in Paris!
私はパリに上陸しました!
French bugs are delicious!
フランスの虫はおいしいです!
Au revoir, Grampa
さようなら、おじいちゃん
leg of French gnat… give it a try!
フランスの虫の足 試してみて!
JUNE 30
6月30日
Grampa came home today.
今日はおじいちゃんが帰ってきた。
I couldn’t wait to hear about how he rode the winds all the way over the ocean!
私は彼がどのように風に乗って海の向こうにいったのか聞くのを待つことができなかった。
Turns out, he caught a breeze to the airport and napped in first class.
結局のところ、彼は空港へのそよ風を得て、ファーストクラスで昼寝をしています。
JULY 2
7月2日
Fly came over to play today.
今日ハエが遊ぶためにやってきた。
She got stuck in our web, and her mom had to come get her.
彼女は私たちのウェブで立ち往生した、そして彼女のお母さんは彼女を取るために来なければならなかった。
Hi, Mom.
やあおかあさん。
Grampa laughed a little too hard.
おじいちゃんは少し笑いすぎた。
From now on, we have to play at Fly’s house.
これからはハエの家で遊ぶ必要があります。
JULY 9
7月9日
Today was my birthday.
今日は私の誕生日でした。
Grampa decided I was old enough to know the secret to a long, happy life.
おじいちゃんは私が長くて幸せな人生の秘訣を知っているのに十分に年上だったと決めました。
Never fall asleep in a shoe.
靴の中で寝ないでください。
JULY 16
7月16日
Things I scare:
私が怖いもの:
1. Fly’s mom
1.ハエのお母さん
It wasn’t his fault, Mom.
それは彼のせいではない、ママ。
2. Tiny bugs
2.小さな虫
3. People using water fountains at the park.
3.公園で噴水を使っている人。
JULY 17
7月17日
Things that scare me:
私を怖がらせるもの:
1. Daddy Longlegs
1.ロングレッグスパパ
2. Vacuums
吸い込み
3. People with big feet
足が大きい人
AUGUST 1
8月1日
I wish that people wouldn’t judge all spiders based on the few spiders that bite.
人々が少しのかみつくクモに基づいて、すべてのクモがそうだと判断しないことを、私は願います。
I know if we took the time to get to know each other, we would get along just fine.
私たちはお互いを知るために時間がかかった場合、私たちはちょうどうまくやっていくだろうことを知っています。
Just like me and Fly.
私とハエのように。
最後に
というわけで、今回は英語絵本「DIARY OF A SPIDER」をご紹介しました。
「苦手だな」と感じるものも、その視点に立ってみると、意外な面白さや愛嬌が見えてくることがありますよね。この絵本は、まさにそんな新しい発見をくれる一冊だと思います。クモくんの素直な日記を通して、子どもたちは自然と、自分とは違う存在への想像力を膨らませることができるのではないでしょうか。
親子で一緒に笑いながら、ちょっと変わった視点から世界を眺めてみる。そんな楽しい時間を、この絵本と共に過ごしてみてはいかがでしょうか。