物干しに並んでいるのは、制服、帽子、大きな郵便バッグ。
さて、これは誰の仕事でしょう?
答えは、mail carrier(郵便配達員)。
『Clothesline Clues to Jobs People Do』は、こんなふうに服や仕事道具をヒントに職業を当てていく英語絵本です。
答えが出る前に少し考えられるのが、この本の面白いところ。
「これ、誰が使うんだろう?」
「この帽子見たことあるね」
なんて話しながらページをめくれます。
職業名だけを覚えるより、その仕事で使う物と一緒に見るほうがイメージもしやすいですよね。
英語を勉強するというより、まずは親子で仕事当てクイズを楽しむ。
そんな入り方がよく似合う一冊です。
絵本の基本情報
| タイトル | Clothesline Clues to Jobs People Do |
|---|---|
| 著者 | Kathryn Heling / Deborah Hembrook |
| イラスト | Andy Robert Davies |
| 出版社 | Charlesbridge |
| ページ数 | 40ページ |
| 対象年齢 | 3〜7歳 |
この絵本では、物干しに並んだ服や道具を見ながら、そこから仕事を予想していきます。
登場するのは、mail carrier、farmer、chef、artist、carpenter、firefighter、astronaut。
かなり幅がありますよね。
身近な仕事もあれば、宇宙へ行くastronautまで登場。
「次はどんな仕事かな?」と待ちながら読めるので、読み聞かせでも子どもが参加しやすそうです。
どんな絵本?服と道具が仕事のヒント
この絵本の仕掛けはとてもシンプル。
まず、仕事で使う服や道具が並びます。
たとえば郵便配達員なら、
- uniform
- cap
- big bag of letters
そして最後に、
「彼女は何の仕事をしているの?」
と聞かれます。
ページをめくると、
と答えが分かる。
この「ヒントを見る → 考える → 答えを見る」の流れが繰り返されます。
読み聞かせをしている側が全部読んでしまうより、答えの前で少し止まってみるのもよさそうですね。
「What job does she do?」
そこで子どもが絵をじっと見る。
この間があるだけで、絵本への参加感がぐっと増えそうです。
仕事の名前だけじゃない。道具の英語もいっぱい
職業絵本というと、jobの名前だけに目が行きやすいですが、この本はその前にたくさんの道具が出てきます。
farmerなら、
milk pail / straw hat / overalls / plaid shirt / bandana
chefなら、
oven mitts / apron / recipe / puffy hat / whisk
artistなら、
smock / beret / brushes / paints / canvas / easel
という具合です。
ここ、いいですよね。
chef = 料理人と一語だけで覚えるより、「apronを着てる」「whiskを使う」「この帽子もchefっぽいね」と見ていったほうが、その仕事の姿まで一緒に残ります。
全部の単語を覚えなくても大丈夫。
子どもが気になった道具だけ拾っていくくらいでも十分楽しめそうです。
この絵本で注目したい英語
What job does he / she do?
この本で何度も登場する問いかけです。
What job does he do? は「彼は何の仕事をしているの?」、What job does she do? なら「彼女は何の仕事をしているの?」。
同じ形が繰り返されるので、読み聞かせの途中でも自然に耳に残っていきます。
最初は本の文章どおりに読む。
慣れてきたら、答えを見る前に親子で一緒に言ってみる。
これくらいなら、英語を「勉強している」感じもかなり薄いですよね。
What job does … do? は、人の仕事をたずねる表現です。この絵本では、服や道具を見たあとに繰り返し登場するので、意味と場面を一緒に覚えやすくなっています。
He is a … / She is a …
答えの文も、とても分かりやすい形。
He is a …
She is a …
ここに仕事の名前を入れ替えていきます。
たとえば、
He is a chef.
She is an astronaut.
絵を見ながら答える遊びにもつなげられそうですね。
文法を細かく説明しなくても、同じ形を何度も聞いているうちに「あ、こう言うんだ」と感覚で入っていく。
He is a … / She is a … は、「彼は〜です」「彼女は〜です」という基本の形。仕事の名前だけを入れ替えながら繰り返せるので、職業の英語と文の形を一緒に覚えられます。
どの仕事かな?親子で当ててみよう
この絵本は、答えを知ることよりも、答えが出る前の時間が楽しい本かもしれません。
たとえば、
Star charts to review.
Flight gloves and moon boots.
ここまで聞いたら、もう分かりそうですよね。
答えは、
「moon bootsがあるからastronautかな?」
「jetpackって何だろう?」
そんなふうに絵や言葉から予想してみる。
正解したかどうかより、ヒントを見つける時間そのものを楽しめます。
仕事の名前だけを一方的に教えるより、こちらのほうがずっと会話が生まれそうです。
最後は「どの仕事が自分に合う?」へ
最後には、こんな一文が出てきます。
「この中に、自分にぴったりの仕事はあるかな?」
そんなふうに読めます。
ここまで来たら、英語から少し離れて話してみてもいいですよね。
「どの仕事が好きだった?」
「やってみたいのはどれ?」
「この中になかったら、何になりたい?」
絵本を読み終えてからも、話が続きそうです。
職業名を覚えるだけで終わらず、自分だったらどれかな?まで広げられる。
この締め方も、この絵本らしいところだと思います。
読み聞かせ動画で楽しもう
読み聞かせ動画はこちらです。
この絵本は繰り返しの形が多いので、動画とも相性がよさそうです。
最初はそのまま聞く。
2回目は What job does … do? のところで一緒に考える。
慣れてきたら答えだけ声に出してみる。
一冊の中でも、何通りか遊べそうですね。
まとめ|仕事当てクイズから英語が広がる絵本
『Clothesline Clues to Jobs People Do』は、服や仕事道具を見ながら、どんな職業なのかを当てていく英語絵本。
mail carrier、farmer、chef、artist、carpenter、firefighter、astronautと、いろいろな仕事が登場します。
でも、一番楽しいのは名前を覚えることより、
「これ、誰が使うんだろう?」
と親子で考える時間かもしれません。
絵を見て予想して、英語で答えを聞く。
その繰り返しの中で、仕事の名前も道具の英語も自然に耳へ入ってきます。
職業の英語を初めて楽しむ子にも、読み聞かせに少し参加できるようになってきた子にも、使いやすそうな一冊です。