TOEICや英検は、英語能力を測る検定として学校や企業でも広く知られています。
ですが受験には決められた日時に会場まで足を運ぶ必要があったり、結果が出るまでにも時間が掛かったりと少々手間のかかる検定試験でもあります。
そんな中、今注目されている英語検定試験にCASEC(キャセック)と呼ばれる英語コミュニケーション能力判定テストがあります。インターネットでエントリーして24時間、自分の好きなときに受験できるのが最大の特徴です。
基礎開発は英検が行い、開発・運営は旺文社グループの株式会社教育測定研究所が行なっています。英語公用化で話題となった楽天や、鹿島建設、ソフトバンクなどでも導入されているようです。
CASECの特徴
試験時間は約40分~50分、TOEICの120分と比べてもかなり短いです。各設問ごとに制限時間が60~90秒で設定され、時間が来ると次の問題へと流れていきます。
出題は4分野で構成。
1.実際によく使われる語彙の知識を測定
配点:250点
4肢:16問、解答時間は60秒。
2.表現の読み取りと語彙力
配点:250点
4肢:16問、解答時間は90秒
3. 会話やニュース・機内放送などを聞き、その内容を理解するリスニング問題
問題の読み上げはゆっくりめのスピードで1度だけになります。
配点:250点
4肢:17問、解答時間は60秒。
4.内容を理解したり、コミュニケーションをはかる為の情報の聞き取り
問題は3回繰り返され、空欄に単語のスペル打ち込みです。
ディクテーション(書き取り ):11問、解答時間は120秒
合計スコアは1000点になります。
CASECの問題の特徴は、出題される問題の正解・不正解によって難易度が変化する『適応型」システムになっていることです。
オンラインですから個々に応じてリアルタイムで出題が変化するわけです。正解すれば次の問題は少し難易度が上がり、不正解だと易しくなるといった出題形式になります。
これにより短時間でより正確な英語力の判定が行えるようになっているようです。
CASECのスコアレポート
試験を終了したらすぐにスコアレポートが発行されます。
試験結果から読み取れる受験者の英語習熟度合いやアドバイスも詳細に表示されます。
スコアにはさらにTOEIC,TOEFLなどのスコアの目安と英検各級の合否の可能性も表示されますから、それぞれの会場になかなか足を運べない方でも力試しとして活用してみるのも良いかもしれません。
また、模試としてだけではなく「履歴書添付用」スコアも表示され、TOEICスコアの目安、英検級目安が表示されます。
CASEC(キャセック)の知名度はまだまだかも知れませんが、再就職などで履歴を用意する際、英語力の項目に添付できればPRにはなりそうですね。
受験の流れ
新規の方は「個人で受験する」から受験者IDを取得します。受験1回につき、CASECチケット1枚 料金は3,600円。
すぐに試験を受けたい場合はクレジット払いが良いみたいです。
PC・ブラウザが対応しているかチェックを行ったあとガイドツアーへと進みます。解答方法の解説をひと通り受けたあと、テスト開始になります。
詳しい出題例やガイドツアーはログイン前にHP(受験前の3ステップ)でも見ることができます。
さいごに
CASECはネットで気軽に受けられてTOEICやTOEFL、英検の大まなかスコアも確認できるのが良いです。まだあまり認知はされていませんが、将来メジャーになりそうな英語検定かも知れません。
CASEC対策としての教材になりそうなCASEC-G、CASEC-GTS、CASEC-WTというオンライン教材もあるようです。
コースごとに半年または年間払いのようですが、一つに絞れば良心的な価格です。パソコンで勉強して、力試しの流れとしては将来子供が中・高生になったら使えそうな英語教材です。