ハロウィンといえば、魔女やおばけ、そして大きなかぼちゃ。
『Big Pumpkin』は、魔女が育てた巨大なかぼちゃをめぐって、ゴーストや吸血鬼、ミイラ、コウモリたちが登場する楽しい英語絵本です。
大きなかぼちゃを抜こうとしても、なかなか動きません。
「もっと力があれば抜けるはず」と、次々に力自慢の仲間が挑戦しますが……。
どこか『大きなかぶ』を思わせる繰り返しの展開なので、小さな子どもでも物語の流れを予想しながら楽しめます。
ハロウィンらしいキャラクターがたくさん登場しますが、怖さはほとんどありません。同じ英語表現が何度も登場するので、英語の音やリズムを楽しみたい親子にもおすすめの一冊です。
絵本の基本情報
| タイトル | Big Pumpkin |
|---|---|
| 著者 | Erica Silverman |
| イラスト | S.D. Schindler |
| ページ数 | 32ページ |
| テーマ | ハロウィン・かぼちゃ・協力・繰り返し表現 |
| おすすめ | 幼児〜小学校低学年 |
『Big Pumpkin』ってどんな絵本?
『Big Pumpkin』は、ハロウィンでおなじみの魔女、ゴースト、吸血鬼、ミイラ、コウモリが登場する英語絵本です。
大きなかぼちゃをめぐって、同じようなやりとりが何度も繰り返されるので、英語がまだ分からない子どもでも物語の流れをつかみやすいのが特徴です。
ハロウィンらしいキャラクターが勢ぞろいしますが、怖さはほとんどなく、ユーモラスで親しみやすい雰囲気。
「次は誰が出てくるのかな?」「今度こそ抜けるかな?」と予想しながら楽しめるので、読み聞かせにも向いています。
一人では動かせない大きなかぼちゃ。登場人物が増えるたびに同じ展開が繰り返されるので、子どもも途中から物語に参加するような感覚で楽しめます。
あらすじ|大きなかぼちゃが抜けない!
あるところに、パンプキンパイを作りたい魔女がいました。
魔女はかぼちゃの種を植え、水をやり、草を取りながら大切に育てます。やがて小さな芽が出て、かぼちゃはどんどん大きくなっていきました。
そしてハロウィンの日。
魔女は大きく育ったかぼちゃを取ろうとしますが、引っぱっても、もっと強く引っぱっても、まったく動きません。
そこへゴーストがやってきます。
「自分なら魔女より大きくて強いから抜ける」と挑戦しますが、やっぱり抜けません。
続いて吸血鬼。
さらにミイラ。
みんな自分の力に自信がありますが、大きなかぼちゃは少しも動きません。
最後にやってきたのは、小さなコウモリでした。
大きくも強くもないコウモリを見て、みんなは思わず笑ってしまいます。
ところがコウモリには、あるアイデアがありました。
一人ずつ力比べをするのではなく、みんなでつながって一緒に引っぱることにしたのです。
Ready, set, pull!
コウモリの掛け声で、みんながいっせいに引っぱります。
すると、ついに大きなかぼちゃがつるから外れました。
かぼちゃは丘を転がって魔女の家へ。魔女は念願のパンプキンパイを作り、みんなで楽しいハロウィンを過ごします。
『大きなかぶ』みたいな繰り返しが楽しい
この絵本を読んでいると、「なんだか『大きなかぶ』みたいだな」と感じる方もいるかもしれません。
魔女が挑戦しても抜けない。
次にゴースト。
次は吸血鬼。
さらにミイラ。
登場人物が次々と加わっていくことで、物語が少しずつ大きくなっていきます。
同じような展開や英語表現が何度も出てくるので、子どもも途中から「また抜けないのかな?」「次は誰が来るんだろう?」と予想しながら楽しめます。
全部の英語が分からなくても大丈夫。繰り返し聞くうちに、英語の音と絵の中の動きが少しずつつながっていきます。
小さなコウモリのアイデアが物語を変える
『Big Pumpkin』のおもしろいところは、最後に問題を解決するのが「いちばん強いキャラクター」ではないことです。
魔女、ゴースト、吸血鬼、ミイラは、みんな自分の力でかぼちゃを抜こうとします。でも、誰にも抜くことができません。
そこで登場するのが、小さなコウモリ。
idea は「考え」「アイデア」という意味です。
コウモリは、大きさや力ではみんなにかないません。それでも「アイデアがある」と、自分にできる方法を提案します。短い英文ですが、この物語の大切な転換点になっています。
「どうしてコウモリの方法ならうまくいったのかな?」と聞いてみると、力比べだけではなく、考えることや協力することにも目を向けられます。
この絵本で注目したい英語
pull / tug|引っぱる動きを表す英語
pull は「引っぱる」、tug は「ぐいっと強く引っぱる」という意味です。
かぼちゃを抜こうとする場面では、この動きが何度も繰り返されます。
似た意味の pull と tug を重ねることで、「何度も一生懸命引っぱっている」様子が伝わってきます。読み聞かせでは、実際に引っぱる動きをしながら聞くと意味をつかみやすくなります。
bigger / stronger|「もっと大きい」「もっと強い」
bigger は「もっと大きい」、stronger は「もっと強い」という意味です。
big → bigger、strong → stronger のように、ほかのものと比べるときに使います。
登場人物たちは「自分のほうが大きい」「自分のほうが強い」と考えて、次々とかぼちゃに挑戦します。比較級を文法として覚える前でも、絵と物語の流れから意味を感じ取りやすい表現です。
Ready, set, pull!|みんなで声に出したいひとこと
日本語なら「よーい、引っぱれ!」という感じです。
子どもにもなじみのある Ready, set, go! と同じ形で、最後の言葉を変えるといろいろな動作に使えます。
この場面では、一人ずつ挑戦していた登場人物たちが初めて力を合わせます。短くリズムのいいフレーズなので、読み聞かせのときに親子で一緒に声に出すのにもぴったりです。
練習例文:
Ready, set, jump!
よーい、ジャンプ!
練習例文:
Ready, set, run!
よーい、走れ!
『Big Pumpkin』の読み聞かせ動画
物語を楽しんだあとは、英語の音にも耳を傾けてみましょう。
『Big Pumpkin』は同じ言葉や文章が繰り返されるので、読み聞かせ動画との相性がとてもいい絵本です。
最初は細かい英語を気にせず、絵と物語を楽しむだけでも大丈夫。
慣れてきたら、次の言葉が聞こえてくるか探してみてください。
- pull / tug
- bigger / stronger
- Ready, set, pull!
ハロウィンに親子で楽しみたい英語絵本
『Big Pumpkin』には、魔女、ゴースト、吸血鬼、ミイラ、コウモリと、ハロウィンらしいキャラクターが次々に登場します。
でも、怖いお話ではありません。
大きなかぼちゃをどうやって抜くのかという、分かりやすくユーモラスな物語です。
そして最後に活躍するのは、いちばん小さなコウモリ。
大きさや力ではなく、アイデアを出すこと。そして、一人ではなくみんなで力を合わせることが、物語を大きく動かします。
『大きなかぶ』のような繰り返しのお話が好きな子なら、次の展開を予想しながら英語でも楽しめるでしょう。
ハロウィンの時期に、親子で声を出しながら楽しみたい一冊です。