Bear Snores On Studio Scene

【英語絵本】Bear Snores Onで冬眠中のクマとパーティー!?あらすじと読み聞かせのコツ

寒さが厳しくなる冬の季節。お家でぬくぬくと過ごす時間に、ぴったりの絵本を探していませんか?

今回ご紹介する『Bear Snores On』は、冬眠中のクマと、その洞窟に集まってくる動物たちの愉快な物語です。リズミカルな英語の響きと、心温まるストーリー展開は、子供だけでなく大人の心も癒やしてくれます。

「英語の絵本は難しそう…」と思っている方でも大丈夫!繰り返しのフレーズが多く、読み聞かせしやすい一冊です。

ここでは『Bear Snores On』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

絵本『Bear Snores On』の基本情報

タイトルBear Snores On
著者・イラストKarma Wilson / Jane Chapman
出版社Margaret K. McElderry Books
対象年齢(目安)3歳〜7歳

あらすじ

舞台は森の奥深くにある洞窟。外は猛吹雪ですが、洞窟の中では大きなヒグマが冬眠の真っ最中です。

そこへ、寒さに震えた小さなネズミが逃げ込んできます。ネズミが火を起こして暖まっていると、今度はウサギ、アナグマ、モグラ、ミソサザイ、ワタリガラスと、次々に森の仲間たちが集まってきました。

動物たちはポップコーンを作ったり、お茶を飲んだり、シチューを煮込んだりと、クマの横で大盛りあがり!しかし、肝心のクマはどれだけ騒がしくても「グーグー」といびきをかいて眠り続けます(Bear snores on)。

ところがある瞬間、コショウの刺激でクマが大きなくしゃみをしてしまい、ついに目を覚まします。パーティーを楽しんでいた動物たちは凍りつきますが、クマの反応は意外なものでした…。

英語学習のポイント

1. 繰り返しのフレーズを楽しむ

この絵本の最大の特徴は、タイトルのフレーズが何度も登場することです。

  • But the bear snores on.(しかしクマはいびきをかき続けます。)

このフレーズが来るたびに、声を潜めたり、リズムを変えたりして読むと、子供たちも一緒に口ずさんでくれるようになります。

2. 豊かな擬音語・擬態語

動物たちの動きや音が、楽しい英語の音で表現されています。

  • pitter-pat(パタパタ:ネズミの足音)
  • tip-toe(抜き足差し足)
  • chew-chomp-crunch(モグモグ、ムシャムシャ、ボリボリ)

これらの音を大げさに表現することで、物語の臨場感がぐっと増します。

3. 感情を表す動詞

クマが目覚めた時の不機嫌な様子を表す動詞が連続して使われています。

  • gnarls(ガミガミ言う)
  • snarls(うなる)
  • rumbles(ゴロゴロ言う)
  • grumbles(ブツブツ言う)

似たような意味の言葉を重ねることで、クマの迫力と不満が強調されています。

読み聞かせ動画

日本語訳(全文)

In a cave in the woods, in his deep dark lair, through the long cold winter, sleeps a great brown bear.

森の中の洞窟、その深く暗い隠れ家で、長く寒い冬の間、大きなヒグマが眠っています。

Cuddled in a heap with his eyes shut tight, he sleeps through the day, he sleeps through the night.

目を固く閉じて丸くなり、彼は昼も眠り、夜も眠り続けます。

The cold winds howl and the night sounds growl. But the bear snores on.

冷たい風がヒューヒュー吹き、夜の音がうなります。しかしクマはいびきをかき続けます。

An itty-bitty mouse, pitter-pat, tip-toe, creep-crawls in the cave from the fluff-cold snow.

ちっちゃなネズミが、パタパタ、つま先立ち、ふわふわと冷たい雪の中から洞窟へこっそり這い込みます。

Mouse squeaks, “Too damp, too dank, too dark.” So he lights wee twigs with a small, hot spark.

ネズミはキーキー言います。「湿気すぎ、じめじめしすぎ、暗すぎ。」そこで彼は小さな小枝に、小さく熱い火花で火をつけます。

The coals pit-pop and the wind doesn’t stop. But the bear snores on.

炭がパチパチとはぜ、風は止みません。しかしクマはいびきをかき続けます。

Two glowing eyes sneak-peek in the den. Mouse cries, “Who’s there?” and a hair hops in.

二つの光る目が巣穴をこっそり覗きます。ネズミが「誰だ?」と叫ぶと、ノウサギが飛び込んできます。

“Ho, Mouse,” says Hare. “Long time, no see!” So they pop white corn. And they brew black tea.

「やあ、ネズミくん」とノウサギが言います。「久しぶりだね!」そこで彼らは白いトウモロコシを弾けさせ、紅茶を淹れます。

Mouse sips, wee slurps. Hair burps, big burps, but the bear snores on.

ネズミはちびちび飲み、ズズッとすすります。ノウサギはげっぷ、大きなげっぷ。でもクマはいびきをかき続けます。

A badger scuttles by, sniff-snuffs at the air. “I smell yummy-yums! Perhaps we can share?”

アナグマが小走りで通りかかり、くんくんと空気を嗅ぎます。「おいしい匂いがするぞ! 分けっこしないか?」

“I’ve brought honey-nuts,” Badger says with a grin. “Let’s divvy them up, cozy down… and dig in!”

「ハチミツナッツを持ってきたよ」アナグマはにやりと笑って言います。「分け合って、くつろいで……さあ、食べよう!」

And they nibble and they munch with a chew-chomp-crunch! But the bear snores on.

そして彼らは、モグモグ、ムシャムシャ、ボリボリとかじりつきます!しかしクマはいびきをかき続けます。

A gopher and a mole tunnel up through the floor. Then a wren and a raven letter in through the door!

ホリネズミとモグラが床を掘って上がってきます。それからミソサザイとワタリガラスがドアから舞い込みます!

Mole mutters, “What a night!” “What a storm!” twitters Wren. And everybody clutters in the great bear’s den.

モグラは「なんて夜だ!」とつぶやきます。「なんて嵐だ!」とミソサザイがさえずります。そしてみんなが大きなクマの巣穴に集まってきます。

They tweet and they titter. They chat and they chitter. But the bear snores on.

彼らはさえずり、くすくす笑います。おしゃべりし、ぺちゃくちゃ話します。しかしクマはいびきをかき続けます。

In a cave in the woods, a slumbering bear sleeps through the party in his very own lair.

森の中の洞窟で、眠っているクマは自分の隠れ家でのパーティーの間も眠り続けます。

Hair stokes the fire. Mouse seasons stew. Then a small pepper fleck makes the bear….

ノウサギが火をかき立てます。ネズミがシチューに味付けします。その時、小さなコショウの粒がクマを……

Raaa-chooooo!! He blows and he sneezes, and the whole crowd freezes…

ハーーーックション!!彼が息を吹き出しクシャミをすると、集まった全員が凍りつきます……

And the bear wakes up! Bear gnarls and he snarls. Bear roars and he rumbles!

そしてクマが目を覚まします!クマはガミガミ言い、うなります。クマは吠え、ゴロゴロ言います!

Bear jumps and he stomps. Bear grows and he grumbles!

クマは飛び跳ね、ドシドシ歩きます。クマはうなり、ブツブツ言います!

“You snuck in my lair and you’ve all had fun, but me? I was sleeping and… I have had none!”

「お前たち、俺の隠れ家に忍び込んで楽しんでたな、でも俺は?俺は寝ていて……何もしてない!」

And he whimpers and he moans, he whales and he groans… And the bear blubbers on!

そして彼はしくしく泣き、うめき、わめき、うなります……そしてクマは泣きじゃくり続けます!

Mouse squeaks, “Don’t fret. Don’t fuss. Look, see? We can pop more corn! We can brew more tea!”

ネズミがキーキー言います。「悩まないで。騒がないで。ほら、見て?もっとポップコーンを作れるよ!もっとお茶を淹れられるよ!」

Bear gulps. Bear gobbles. He sighs with delight. Then he spins tall tales through the blustery night.

クマはゴクリと飲みます。クマはガツガツ食べます。彼は嬉しそうにため息をつきます。それから彼は風の吹き荒れる夜通し、大げさな話を語って聞かせます。

When the sun peaks up on a crisp, clear dawn, Bear can’t sleep… But his friends snore on.

キリッと晴れた夜明けに太陽が顔を出す頃、クマは眠れません……しかし彼の友達はいびきをかき続けます。

まとめ

『Bear Snores On』は、冬の寒さを吹き飛ばすような温かさとユーモアに溢れた絵本です。

最初は自分だけ仲間外れだと嘆いていたクマが、最後には友達の優しさに触れ、楽しい時間を共有する姿は、読んでいる私たちにも「分かち合う喜び」を教えてくれます。

冬の夜、暖かい部屋でホットミルクでも飲みながら、お子さんと一緒にこの素敵な物語を楽しんでみてはいかがでしょうか。クマのいびきや動物たちの鳴き声を真似しながら読むと、きっと盛り上がりますよ!



 

まだの人はもらっておきましょう🎁
無料DVDと絵本のセットプレゼント!
サンリオの乳幼児向け英語教材Sanrio English Masterの無料モニターキャンペーン!

詳細な「Sanrio English Master」の内容については、こちらの記事「サンリオ英語サンプル 無料体験で見極めるコツと効果」にもまとめてあります。

広告