近所に住む大親友が急に引っ越してしまって寂しい思いをした経験は、誰にでも一度はあるのではないでしょうか。子どもの頃のそうした切ない気持ちや、そこから新しく生まれる思いがけない出会いは、とても特別な記憶として心に残るものですよね。
今回は、そんな友情の移り変わりをチャーミングに描いた一冊をご紹介します。ここではAmelia Bedelia Makes a Friendの簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| タイトル | Amelia Bedelia Makes a Friend |
| 著者・イラスト | Herman Parish (著), Lynne Avril (イラスト) |
| 出版社 | HarperCollins |
| 対象年齢(目安) | 4〜8歳(I Can Read Level 1) |
あらすじ
アメリア・ベデリアは大親友のジェンと生まれた時からの仲良しで、お菓子を焼いたり音楽を演奏したりと、いつも一緒に楽しい時間を過ごしていました。しかしある日、ジェンの一家が遠くへ引っ越してしまいます。
すっかり元気をなくしたアメリア・ベデリアのもとに、新しいお隣さんが引っ越してくることになりました。アメリア・ベデリアは引っ越しトラックから運び出される家具の名前を聞いて、なんだか変な人たちだと勘違いしてしまいます。でも、実際にやってきたアダムス夫人やその孫たちと触れ合ううちに、心が少しずつ解きほぐされていくのでした。
英語学習のポイント
① as different as night and day
ふたりの母親が子供たちの様子を見て「夜と昼くらい違う」と表現する場面で出てくる有名なイディオムです。日本語でいう「月とすっぽん」や「表と裏」のように、性質や性格が全く異なっていることを表す時にぴったりですね。
- as different as night and day → 夜と昼ほど違う、全く正反対である
- “My two brothers are as different as night and day.” → 私の二人の兄は、性格が全く正反対です。
- “Their personalities are as different as night and day, but they are best friends.” → 彼らの性格は月とすっぽんですが、大親友なのです。
② live out of boxes
引っ越してきたばかりのアダムス夫人が「当分は箱から物を出し入れして暮らすことになりそう」と言うシーンで使われています。新生活を始めたばかりで荷解きが終わらず、ダンボール箱からそのまま必要なものを取り出して生活している状態を軽妙に表す便利な日常フレーズですよ。
- live out of boxes → 荷解きが終わらずダンボール箱で生活する
- “I haven’t unpacked yet, so I’m living out of boxes.” → まだ荷解きをしていないので、ダンボール生活を送っています。
- “Moving is tough, and we had to live out of boxes for a week.” → 引っ越しは大変で、私たちは一週間もダンボール生活を余儀なくされました。
③ miss
ジェンが引っ越してしまった後に、アメリア・ベデリアの切ない気持ちを表す言葉として何度も登場します。単に「逃す」という意味だけでなく、大切な人や場所が恋しくてたまらないという感情を素直に伝える時に使われるとても温かい言葉です。
- miss → 〜がいなくて寂しい、〜を恋しく思う
- “I miss my best friend since she moved away.” → 親友が引っ越してしまってから、彼女がいなくてとても寂しいです。
- “We will all miss you when you go to college.” → あなたが大学へ行ってしまったら、みんな寂しくなりますよ。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
They baked together.
They dressed up together.
They played music together.
二人は一緒にお菓子を焼きました。
二人は一緒にドレスアップして遊びました。
二人は一緒に音楽を演奏しました。
“They play so well together,” said Amelia Bedelia’s mother.
“They sure do,” said Jen’s mother.
“Even though they are as different as night and day.”
「あの子たちは本当に仲良く遊ぶわね」とアメリア・ベデリアのお母さんが言いました。
「本当にそうですね」とジェンのお母さんが言いました。
「夜と昼くらい正反対なのにね」
Amelia Bedelia and her parents were very sad.
Amelia Bedelia missed Jen.
She missed Jen every day.
She wished Jen could come back.
アメリア・ベデリアと両親はとても悲しみました。
アメリア・ベデリアはジェンがいなくて寂しく思いました。
彼女は毎日ジェンを恋しく思っていました。
彼女はジェンが戻ってきてくれたらいいのにと願っていました。
“Did Jen come back?” asked Amelia Bedelia.
“I don’t think so,” said Amelia Bedelia’s mother.
“We must have new neighbors.”
「ジェンが戻ってきたの?」とアメリア・ベデリアは尋ねました。
「そうではないと思うわ」とアメリア・ベデリアのお母さんが言いました。
「新しいお隣さんが来たみたいね」
“Oh, look,” she said.
“I see a fancy footstool.”
Amelia Bedelia did not look.
She wanted Jen back.
「あら、見て」と彼女は言いました。
「素敵なフットスツール(足置き)が見えるわ」
アメリア・ベデリアは見ようとしませんでした。
彼女はジェンに戻ってきてほしかったのです。
“I see a coffee table.”
Amelia Bedelia still did not look.
She just kept drawing.
「コーヒーテーブルが見えるわ」
アメリア・ベデリアは相変わらず見ようとしませんでした。
彼女はお絵描きを続けているだけでした。
“I see a love seat.”
“I see a twin bed.”
「二人掛けのソファが見えるわ」
「ツインベッドが見えるわ」
Then she looked at her drawings.
“Our new neighbors sound strange,” she said.
それから、彼女は自分のお絵描きを見ました。
「新しいお隣さんって変な感じがするね」と彼女は言いました。
He loved her pictures.
“Amazing,” her dad said.
“I hope they have a pool table.”
お父さんは彼女の絵をとても気に入りました。
「すごいね」とお父さんは言いました。
「ビリヤード台もあるといいな」
They took the muffins next door.
二人はそのマフィンを持って隣の家へ行きました。
“Hello there,” she said.
“My name is Mrs. Adams.
You must be my new neighbors.”
「あら、こんにちは」と彼女は言いました。
「私の名前はアダムス夫人よ。
あなた達が新しいお隣さんね」
“We already live here.
You are my new neighbor.”
「私たちはもうここに住んでいます。
あなたが私の新しいお隣さんです」
Do come in.”
さあ、入ってちょうだい」
“What smells so good?”
“My mom does,” said Amelia Bedelia.
“I don’t wear perfume yet.”
「何がこんなにいい匂いがするのかしら?」
「お母さんだよ」とアメリア・ベデリアは言いました。
「私はまだ香水をつけないの」
Every room was full of boxes.
“Welcome to my mess,” said Mrs. Adams.
“I will live out of boxes for a while.”
That sounded fun to Amelia Bedelia.
どの部屋も箱でいっぱいでした。
「散らかっているけれど歓迎するわ」とアダムス夫人は言いました。
「当分の間は箱から物を出し入れして暮らすことになりそうだわ」
それはアメリア・ベデリアにとって楽しそうに聞こえました。
“My goodness,” said Mrs. Adams.
“You have sharp eyes.”
Amelia Bedelia hoped that was good.
「まあ呆れた」とアダムス夫人は言いました。
「目ざとい子ね」
アメリア・ベデリアはそれが良いことだといいなと思いました。
“Their names are Mary and Marty.”
「名前はメアリーとマーティっていうの」
“Our grandma is a lot of fun,” they told Amelia Bedelia.
They were right.
It was great to have a friend right next door again.
「私達のおばあちゃんはすごく楽しい人だよ」と二人はアメリア・ベデリアに言いました。
彼らの言う通りでした。
すぐ隣にまた友達ができるというのは素晴らしいことでした。
They dressed up together.
They played music together.
二人は一緒にドレスアップして遊びました。
二人は一緒に音楽を演奏しました。
“They sure do,” said Amelia Bedelia’s mother.
“Even though they are as different as night and day.”
「本当にそうですね」とアメリア・ベデリアのお母さんが言いました。
「夜と昼くらい正反対なのにね」
まとめ
大切な人との別れはとても寂しいものですが、新しい扉を開けば、そこには思いがけない出会いが待っていることを教えてくれるお話でしたね。アメリア・ベデリアらしいユーモアあふれる言葉の勘違いにクスッと笑いながら、日常で使える自然な英語表現に親しんでみてはいかがでしょうか。