「相手を大切にしようね」という言葉、お子さんに伝えていても「尊重(リスペクト)」という概念を理解してもらうのは少し難しい時がありますよね。言葉だけでは抽象的なこのテーマ。実はお子さんが大好きな可愛いキャラクターを通して、実体験のように学べる絵本があるんです。
『A Little Bit of Respect』は、ぷにぷにとした不思議な生き物「プロファー(Ploofers)」たちが繰り広げる、心温まる物語。前作の『A Little Bit Different』では「みんな違っていい」という個性の尊重を教えてくれましたが、今作ではさらに一歩踏み込み、自分を大切にすることや相手の気持ちを尊重することの大切さを、親子で自然に話し合うきっかけをくれます。ここでは『A Little Bit of Respect』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。
絵本『A Little Bit of Respect』の基本情報
| タイトル | A Little Bit of Respect |
|---|---|
| 著者・イラスト | Claire Alexander |
| 出版社 | Words & Pictures |
| 対象年齢(目安) | 3歳〜6歳 |
あらすじ
冒険が大好きなプロファーたちは、新しい島を訪れて大はしゃぎ!島の住民たちに温かく歓迎されます。でも、住民の一人がプロファーの「リトル・ワン」を「可愛い子ちゃん(cutie pie)」と呼び始めると、事態は少し気まずい方向に…。
リトル・ワンは、「かわいい」と言われるのがちっとも嬉しくありません。むしろ、赤ちゃん扱いされているように感じてイライラしてしまいます。そんな中、おしゃべりな「石ころ」との出会いを通じて、リトル・ワンは自分の気持ちを勇気を持って相手に伝える大切さを学んでいきます。果たして、リトル・ワンは自分へのリスペクトを勝ち取ることができるのでしょうか?
英語学習のポイント
この作品を通じて学べる、親子で意識したいポイントを3つ紹介します。
1. 「尊重」を意味するシンプルな言葉
「Respect」という単語は難しそうに聞こえますが、物語の中では「相手を小さく見ない(尊重する)」という分かりやすい文脈で使われています。子どもが「自分を大切にしてほしい」という感覚を言葉にする練習になりますね。
2. 自分の感情を否定しない表現
リトル・ワンが「I am not a bit sleepy!(ちっとも眠くない!)」と自分の状態を主張するシーンがあります。否定疑問文や強調の表現が繰り返されるため、感情を言葉に乗せるリズムを学べます。
- I am not a cutie pie!(僕は可愛い子ちゃんなんかじゃない!)
- I don’t like it when you call me cute.(かわいいって呼ばれるのが嫌なんだ。)
3. 丁寧な「自己主張」のしかた
怒って相手を蹴ってしまう失敗も描かれていますが、そこから「Excuse me, please can I tell you something?」と丁寧に話し始める姿は、コミュニケーションの絶好のラベルになります。親子でロールプレイしてみるのも楽しいですよ。
読み聞かせ動画
日本語訳(全文)
Here are the Plofers on an adventure!
プロファーたちが冒険に出発です!
They’ve spotted a new place to explore.
彼らは探検するための新しい場所を見つけました。
Welcome! We love your colorful cloud!
ようこそ!あなたたちのカラフルな雲、とっても素敵ね!
Thank you.
ありがとう。
Oh, look.
あら、見て。
They’re making some baby clouds!
赤ちゃん雲を作っているわ!
Wow! A little rainbow!
わあ!小さな虹だ!
You are so cute!
なんてかわいいの!
Coochie coochie coo!
よしよし、いい子だね!
Ow!
痛っ!
Just look at your sweet little booties.
この可愛らしい小さな靴を見て。
And the cute way you walk!
それに、歩き方もとってもキュート!
Wittle, waddle, wittle, waddle!
よちよち、とことこ、よちよち、とことこ!
Oh, they are playing hide and seek!
おや、かくれんぼをしているよ!
We’re coming. Ready or not!
もういいかい、探しに行くよ!
Found you!
見つけた!
But I don’t want to play hide and seek.
でも、僕はかくれんぼなんてしたくないんだ。
Oh dear! What happened to your adorable rainbow shoof?
おやおや!あなたたちの素敵な虹色のシュフ(飾り)はどうしちゃったの?
Maybe you should take a little nap, cutie pie.
少しお昼寝したほうがいいかもね、可愛い子ちゃん。
You are looking a bit sleepy weepy.
なんだか、ねむねむでグズっているみたい。
I do not need a nap!
お昼寝なんていらない!
I am not a bit sleepy!
ちっとも眠くないや!
I am not a bit weepy!
ちっともグズってなんかいない!
And I am not a cutie pie!
それに、僕は可愛い子ちゃんなんかじゃない!
Kick! Ouch!
えいっ!痛いっ!
Poo!
ぷん!
Excuse me! I do not like being kicked!
ちょっと!蹴られるのは好きじゃないわ!
I’m sorry! I was cross.
ごめんなさい!怒っちゃったんだ。
And I thought you were a pebble.
それに、石ころかと思ったんだ。
Well I clearly look nothing like a pebble, but I forgive you.
まあ、私はどう見ても石ころには見えないけど、許してあげるわ。
What’s up then?
それで、どうしたの?
Someone keeps calling me cute, and cutie pie, and sleepy weepy, and I don’t like it.
みんなが僕のことを、かわいいとか、可愛い子ちゃんとか、ねむねむとか呼び続けるんだ。それが嫌んだ。
Well, show them how you feel!
それなら、どう感じているか彼らに伝えなきゃ!
Pick me up, and we’ll go together.
私を拾って、一緒に行きましょう。
Um, excuse me, please can I tell you something?
あの、すみません、ちょっとお話ししてもいいですか?
Of course, cutie pie!
もちろんだよ、可愛い子ちゃん!
Well, I don’t like it when you call me cute.
あのね、かわいいって呼ばれるのは好きじゃないんだ。
It makes me feel small.
自分がちっぽけに感じちゃうから。
I may be small but I still need a little bit of respect.
僕は小さいかもしれないけど、それでも少しは尊重してほしいんだ。
Oh, dear! I didn’t know you felt like that.
おやおや!そんな風に感じていたなんて知らなかったわ。
I’m so sorry I upset you.
嫌な思いをさせてしまって、本当にごめんなさい。
That’s okay.
いいんだよ。
Would you like to join us for lunch?
私たちと一緒にランチを食べない?
Yes, please.
うん、喜んで。
Thank you!
ありがとう!
Delicious.
おいしい。
Here you go.
はい、どうぞ。
Mmm
うーん
Yummy!
おいしい!
Oh my!
あらまあ!
That little pebble is so…
あの小さな石ころ、とっても……
Wait!
待って!
Don’t say it!
それを言わないで!
…Cute!
……かわいい!
Nooo!
あぁぁー!
Oops!
おっと!
まとめ
『A Little Bit of Respect』は、相手を大切に思う気持ちがあれば、たとえ失敗してもやり直せること、そして「自分の気持ちを伝える勇気」が素敵な関係を作る第一歩であることを教えてくれます。お子さんと一緒に「どんなふうに呼ばれたら嬉しい?」と話し合いながら読むことで、リスペクトの心が自然に育まれていくはずですよ。ぜひ、この特別な物語を親子で楽しんでくださいね。