みなさん、こんにちは!
お友達との関わりが増えてくると、楽しさの反面「仲間はずれにされたらどうしよう」「自分だけみんなと違うのかな」なんて、小さな胸を痛める場面に出会うこともあるかもしれませんね。
そんな時にそっと寄り添い、優しく背中を押してくれるのが今回ご紹介する英語絵本『Strictly No Elephants』なんです。
小さなゾウを連れた男の子が経験する切ない出来事と、そこから見つけ出す「本当の友情」を描いた本作は、大人が読んでも思わず目頭が熱くなるような温かさに満ちていますよ。
ここでは『Strictly No Elephants』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。ぜひお子さまとの楽しい読書時間にお役立てくださいね。
絵本の基本情報
| タイトル | Strictly No Elephants |
|---|---|
| 著者・イラスト | Lisa Mantchev (著) / JaeSoo Liu (イラスト) |
| 出版社 | Simon & Schuster Books for Young Readers |
| 対象年齢(目安) | 4〜8歳 |
あらすじ
主人公の男の子には、とっても小さなゾウのペットがいます。
毎日一緒にお散歩をして、歩道のひび割れを飛び越えるときはお互いに助け合いながら過ごす、かけがえのないパートナーなのです。
ある日、町の「ペットクラブ」が集まる日を心待ちにしていた二人は、ワクワクしながら会場へ向かいました。
しかし、ドアに貼られていたのは「ゾウは絶対にお断り(Strictly No Elephants)」というつれない看板だったのです。
がっかりしてトボトボ帰る途中で、二人は同じようにスカンクを理由に仲間に入れてもらえなかった女の子に出会います。
「それなら、自分たちだけのクラブを作ろう!」
男の子たちは、誰でも大歓迎の特別な場所を作り始めるのでした。
英語学習のポイント
① 重ねて使える強調フレーズ「strictly no 〜」
絵本のタイトルにもなっている表現ですね。これを分かりやすくいうと「ルールとして完全に禁止されている状態」を指す看板や告知の定番フレーズなんです。言い換えるなら、お店の入口にある「撮影禁止」のようなきっぱりとした表示をイメージするとしっくりくるかもしれません。
- strictly no 〜 → 絶対に〜お断り/〜厳禁
- “Strictly no cell phones during the exam.” → 試験中の携帯電話の使用は厳禁です。
- “Strictly no pets allowed in this apartment.” → このアパートはペットの飼育が一切禁止されています。
② 助け合いを表す動詞句「lift over」
こちらは物理的に「持ち上げて何かを越えさせる」という意味を持つ動きの表現です。この絵本では、背の低い友達が段差を越えるのを手伝うようなシーンで使われていますが、転じて「困っている友達に手を差し伸べて、困難を乗り越えさせてあげる」という温かいニュアンスとして理解できますよ。
- lift someone over something → 人を持ち上げて〜を飛び越えさせる、困難を助け出す
- “He helped lift his friend over the fence.” → 彼は友達を持ち上げてフェンスを越えさせました。
- “True friends lift each other over difficulties.” → 本物の友達はお互いを高め合い、困難を乗り越えさせます。
③ 勇気を出すためのイディオム「brave something」
「brave」と聞くと「勇敢な」という形容詞を思い浮かべる方が多いですよね。けれど、ここでは動詞として使われていて、「嫌なことや怖いものに立ち向かう」という意味になるんです。噛み砕いて言うなら、「勇気を振り絞ってえいやっと乗り越える」というような前向きな心の状態を表しています。
- brave something → 〜に立ち向かう、〜に勇気を出して挑む
- “The little boy braved the dark room.” → 小さな男の子は勇気を出して暗い部屋に入りました。
- “They braved the bad weather to see the show.” → 彼らは悪天候に立ち向かってショーを見に行きました。
読み聞かせ動画のご紹介
日本語訳
No, no one else has an elephant.
そう、ゾウを飼っている人は他に誰もいません。
His is a very thoughtful sort of walk.
彼のお散歩は、とても思慮深い歩き方です。
I always go back and help him over.
That’s what friends do, lift each other over the cracks.
私はいつも引き返して、彼がそこを越えるのを手伝います。
友達とはそういうものです、お互いを持ち上げてひび割れを飛び越えさせてあげるのです。
It’s Pet Club day and everyone will be there.
今日はペットクラブの日で、みんなが集まる予定です。
I coax him the last few feet. “It’ll be fine.”
When I look up, there’s a sign on the door.
strictly no elephants.
あと数フットのところで彼をなだめます。「大丈夫だよ」
見上げると、ドアに看板がありました。
ゾウは絶対にお断り。
That’s what friends do, brave the scary things for you.
友達とはそういうものです、あなたのために怖いことにも立ち向かってくれるのです。
“Yes,” I say, “but they don’t allow elephants.”
「うん」と私は言います。「でもゾウはダメなんだって」
“but they don’t want us to play with them either.”
“They don’t know any better,” I tell her.
「でも、あの子たちも私たちと一緒に遊びたくないみたい」
「あの子たちは何も分かってないんだよ」と私は彼女に言います。
“No, he doesn’t,” I agree.
“What if we start our own club?”
「うん、くさくないよ」と私は同意します。
「自分たちのクラブを作ってみるのはどう?」
Because that’s what friends do, never leave anyone behind.
だって友達とはそういうものです、誰も置き去りにしないのです。
“all of us.”
「私たちみんなで」
Because that’s what friends do.
だって、友達とはそういうものですから。
まとめ
絵本『Strictly No Elephants』は、「仲間外れにされたから仕返しをする」のではなく、「誰もが笑顔になれる新しい場所を自分たちで作る」という前向きで優しい答えを提示してくれますね。
お互いの違いを認め合い、誰も置き去りにしないその優しさは、子どもたちだけでなく大人である私の心にも深く響くものがありました。
お子さまと一緒にストーリーを楽しみながら、「本当の優しさや友達ってなんだろう?」とゆっくり語り合ってみるのも素敵かもしれません。
気になった方は、ぜひ一度手に取って親子でページをめくってみてくださいね。