アルファベットには2つの読み方があるって知っていましたか?
それは「名前読み」と「音読み」です。特に「音読み」は、フォニックス(英語の発音ルール)を学ぶときの基礎になる読み方です。
それぞれどんな特徴があるのか、見ていきましょう!
名前読み:アルファベットの「呼び名」
名前読みは、アルファベットの文字を1つずつ呼ぶときに使う読み方です。アルファベットを覚えるときや、単語のスペルを誰かに教えるときによく使います。
どんな特徴があるの?
文字ごとに「名前」がある
例えば、’A’は「エー」、’B’は「ビー」、’C’は「シー」というように、それぞれ固有の呼び名があります。
長い母音の音が含まれることが多い
‘A’(エー)は「エイプ(ape)」の音、’E’(イー)は「イール(eel)」の音みたいに、長母音が入っていることが多いです。
スペルを教えるときに便利
単語のスペリングを口頭で伝える際、例えば「CAT」のスペルを教えるなら「シー・エー・ティー」と言えば、相手に正確に伝わります。
ABCソングでも使われてる!
子供たちがアルファベットを学ぶ際によく使用されるアルファベットソング「A, B, C, D, E, F, G…」と歌うとき、これらは全部名前読みです。
名前読みの一覧(全アルファベット)
文字 | 名前読み | 発音例 |
---|---|---|
A | エー | ape の A |
B | ビー | bee の B |
C | シー | sea の C |
D | ディー | dee の D |
E | イー | eel の E |
F | エフ | ef の E と F |
G | ジー | gene の G |
H | エイチ | age の H |
I | アイ | eye の I |
J | ジェイ | jay(鳥) の J |
K | ケー | kay(人名) の K |
L | エル | el の E と L |
M | エム | em の E と M |
N | エヌ | en の E と N |
O | オー | owe の O |
P | ピー | pea の P |
Q | キュー | cue の Q |
R | アール | are の R |
S | エス | es の E と S |
T | ティー | tea の T |
U | ユー | you の U |
V | ヴィー | vee の V |
W | ダブリュー | double u の W |
X | エックス | ex の E と X |
Y | ワイ | why の Y |
Z | ゼット(米:ズィー) | zee の Z |
音読み:単語の中で活躍する本当の音
音読みは、単語の中でその文字が実際に出す音のことです。これがフォニックスの基本で、単語を読むときに使う本当の音なんです。
音読みってどんな特徴があるの?
単語内で実際に発音される音
例えば、「cat」の’c’は「ク」、「city」の’c’は「ス」と発音します。同じ文字でも、単語によって音が変わることがあるんですね。
短い母音と子音がメイン
- 基本的な音読みは、短母音(a, e, i, o, u)と子音の音で構成されています。
- 「cat」は「ク・ア・ト」、「dog」は「ド・オ・グ」というように、短い音の組み合わせです。
一つの文字が複数の音を持つこともある
一部の文字、特に母音は、文脈や単語の構造によって音が変わります。例えば、’a’は「cat」では「ア」、「cake」では「エイ」と発音が変わります。
新しい単語を読むときの強い味方
知らない単語に出会ったとき、音読みを使えば発音にたどり着けます。これがフォニックスの基本原理です。
例えば「pin」という未知の単語を見たとき、「プ・イ・ヌ」と音読みを組み合わせることで「ピン」という発音にたどり着けます。
主な音読みの一覧
文字 | 主な音読み | 単語例 |
---|---|---|
A | ア / エイ | apple / ape |
B | ブ | book |
C | ク / ス | cat / city |
D | ド | dog |
E | エ / イー | egg / he |
F | フ | fish |
G | グ / ジ | go / giraffe |
H | ハ | hat |
I | イ / アイ | it / bike |
J | ジ | jump |
K | ク | kite |
L | ル | lamp |
M | ム | moon |
N | ヌ | net |
O | オ / オウ | hot / go |
P | プ | pen |
Q | クウ | queen |
R | ル | red |
S | ス / ズ | sun / is |
T | ト | top |
U | ア / ユー | up / cube |
V | ヴ | van |
W | ウ | win |
X | クス | fox |
Y | イ / ヤ | happy / yellow |
Z | ズ | zoo |
注意:これらの音はおおよその発音です。実際の英語の発音は、これらのカタカナ表記よりも微妙で多様です。
みんなが気になる!名前読みと音読みのQ&A
Q:子供はどちらの読み方から始めるのがよい?
どちらも大切なので、両方一緒に学ぶことをおすすめします。一般的には、こんな順番で教えることが多いです。
1. まずは名前読みから始めます。アルファベットの文字を見分けられるようになります。
2. すぐに音読みも導入します。単語の読み方につながるからです。
3. フォニックスを学ぶときは、音読みをより重視します。
このようにすると、文字の名前と音を同時に覚えられるので、効率的に学習できますよ!
Q:音読みはいつも同じ音?
実は、そんなこともないです。英語は少し複雑で、同じ文字でも単語によって音が変わることがあります。
例えば:
- ‘a’ の音:「キャット(cat)」では「ア」、「ケーキ(cake)」では「エイ」、「オール(all)」では「オー」
- ‘c’ の音:「キャット(cat)」では「ク」、「シティ(city)」では「ス」このような変化は、フォニックスのルールや例外として勉強していきます。
Q:大人が英語を勉強するときも、名前読みと音読みの区別は大切?
以下の理由からとても大切に感じます。
- スペルを正確に伝えるには、名前読みが必要です。
- 正しい発音や新しい単語の読み方を覚えるには、音読みが欠かせません。
- 仕事や勉強で英語を使うとき、この区別を知っていると役立つことが多くあります(例えば、略語を使うときなど)。
Q:英語以外の言葉にも名前読みと音読みがありますか?
言語によって違います
- フランス語やスペイン語のような言語にも、名前読みと音読みの区別があります。
- 日本語のひらがなやカタカナは、文字の名前と音がほぼ同じなので、区別する必要がありません。
- 中国語のように漢字を使う言語では、また違った形で、文字の「名前」と「音」の区別が存在します。
まとめ:2つの読み方、どっちも大切!
名前読みと音読み、どちらも英語学習には欠かせません。名前読みは文字を覚えたりスペルを伝えたりするのに便利で、音読みは実際の単語の読み方や発音に直結しています。
両方の読み方をマスターすれば、英語の読み書きも発音も、ぐんぐん上達すること間違いなし!ぜひ、楽しみながら2つの読み方を身につけていってくださいね。
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