春の読み聞かせにぴったりの英語絵本『Little Mole Finds Hope』で季節の変化を楽しもう

春の読み聞かせにぴったりの英語絵本『Little Mole Finds Hope』で季節の変化を楽しもう

冬の寒さが和らぎ、少しずつ暖かくなってくると、「春」を感じる絵本を子どもと一緒に読みたくなりますよね。

特に幼児期の子どもたちは、草花の芽吹きや動物たちの目覚めといった季節の変化にとても敏感です。そんな子どもたちの好奇心を満か教えつつ、「どんなに暗い場所にいても、希望は必ずある」という素敵なメッセージを伝えてくれる絵本をご紹介します。

それが、もぐら親子が織りなす心温まる英語絵本『Little Mole Finds Hope』です。

子どもが少し元気のない時、または新しい季節の始まりに希望を感じてほしい時に、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。ここでは『Little Mole Finds Hope』の簡単なあらすじの他、文中に出てくる日常の英語表現、おすすめの読み聞かせ動画のご紹介や日本語訳などを掲載しています。

絵本『Little Mole Finds Hope』の基本情報

タイトルLittle Mole Finds Hope
著者・イラスト著者: Glenys Nellist / イラスト: Sally Garland
対象年齢(目安)5〜8歳

あらすじ

暗い地下の巣穴で、なんだかすっきりしない悲しい気持ちを抱えていたもぐら坊や。彼はベッドで丸くなり、「希望って何? どこにあるの?」と悩んでいました。

そんな彼に、お母さんモグラは優しく「希望は時に暗闇の中に隠れているのよ」と語りかけ、彼を地上の世界へと連れ出します。

真っ暗な土の中で眠るしわしわの球根、葉の落ちた枯れ木のような枝、そして古い植木鉢の陰でぶら下がるサナギ……。もぐら坊やにはすべてが「死んでいる」ように見えました。

しかしお母さんは、それらがただじっと春を待っている命であり、やがて美しい花になり、緑の葉になり、蝶になって羽ばたくのだと教えてくれます。季節の移り変わりの中に隠れた「希望」を探す、優しさに満ちた春の物語です。

英語学習のポイント

感情をストレートに表現するフレーズ

もぐら坊やが自分の気持ちをお母さんに伝える場面は、子どもが自分の感情を言葉にする良い練習になります。

  • “I just don’t know, Mama.”(自分でもよくわからないんだ、お母さん)
  • “But I don’t feel good inside. I’m sad.”(でも、心の中がすっきりしないんだ。悲しいんだよ)

未来を想像させる「One day…」

お母さんモグラが希望を語る時に使うこの表現は、今の状態から変化して素晴らしいことが起こる、という期待を込めるのにぴったりです。

  • “One day, this bulb will become a beautiful yellow daffodil.”(いつか、この球根は美しい黄色いラッパスイセンになるのよ)
  • “One day soon, buds will appear…”(もうすぐ芽が出て…)

自然の変化に気づく観察の表現

視覚に訴えかけ、想像力を刺激するフレーズは、春の自然探索など外遊びの時にも親子で使えそうですね。

  • “Do you see this bulb, Little Mole?”(この球根が見える、もぐら坊や?)
  • “Can you see it dancing in the wind?”(それが風に揺れて踊っているのが見える?)

読み聞かせ動画

日本語訳(全文)

Little Mole was sad.

もぐら坊やは悲しんでいました。

He lay in his burrow deep underground and put his head in his paws.

彼は地中深くの自分の巣穴に横たわり、前足の中に頭をうずめました。

“Little Mole, whatever’s wrong?” asked Mama.

「もぐら坊や、一体どうしたの?」とお母さんが尋ねました。

“I just don’t know, Mama.” sniffed. Little Mole,

「自分でもよくわからないんだ、お母さん」ともぐら坊やは鼻をすすりながら言いました。

“But I don’t feel good inside. I’m sad.”

「でも、心の中がすっきりしないんだ。悲しいんだよ」

“What you need is hope,” Mama said.

「あなたに必要なのは希望よ」とお母さんは言いました。

“Hope? What’s hope? Where do I find it?” Little Mole asked.

「希望?希望って何?どこで見つかるの?」ともぐら坊やは尋ねました。

“Come with me,” Mama said as she took hold of Little Mole’s paw.

「一緒に来て」とお母さんは言い、もぐら坊やの前足を握りました。

“Sometimes hope is hiding in the darkness.

「時々、希望は暗闇の中に隠れているの。

Sometimes it’s hard to see.

見つけるのが難しいこともあるわ。

But it’s always there. You just have to find it.”

でも、それはいつだってそこにある。ただ、それを見つけ出さなきゃいけないのよ」

Mama led her son gently out of the dark burrow, up toward the light.

お母さんは息子をそっと暗い巣穴から連れ出し、光の方へと導きました。

But on their way out of the tunnel, Mama stopped.

劇でも、トンネルを出る途中で、お母さんは立ち止まりました。

“Do you see this bulb, Little Mole?” she asked.

「この球根が見える、もぐら坊や?」と彼女は尋ねました。

Mama pointed to a bulb squashed in the dark earth.

お母さんは、暗い土の中に押しつぶされた球根を指差しました。

It was brown, wrinkled, and lifeless.

それは茶色く、しわが寄っていて、命がないように見えました。

“It’s dead, Mama,” said Little Mole.

「それは死んでるよ、お母さん」ともぐら坊やは言いました。

“No, my dear,” Mama whispered softly.

「いいえ、坊や」とお母さんは優しくささやきました。

“This bulb is not dead.

「この球根は死んでいないわ。

Sometime soon, it will feel the warmth of the sun.

もうすぐ、太陽の暖かさを感じるようになる。

It will begin to grow and push its way out of the deep, cold earth.

それは成長を始め、深くて冷たい土を押し分けて出てくるの。

One day, this bulb will become a beautiful yellow daffodil.”

いつか、この球根は美しい黄色いラッパスイセンになるのよ」

“Close your eyes, Little Mole.

「目を閉じて、もぐら坊や。

Can you see it dancing in the wind?”

それが風に揺れて踊っているのが見える?」

“Yes, Mama,” cried Little Mole.

「うん、お母さん」ともぐら坊やは叫びました。

“I see it. I see it!”

「見えるよ。見える!」

“That is hope,” Mama said.

「それが希望よ」とお母さんは言いました。

Little Mole and Mama reached the top of the burrow where the sun was shining.

もぐら坊やとお母さんは、太陽が輝いている巣穴の出口にたどり着きました。

“Look up, Little Mole,” Mama said.

「上を見て、もぐら坊や」とお母さんは言いました。

“What do you see?”

「何が見える?」

Little Mole looked up.

もぐら坊やは見上げました。

He saw woodpeckers sitting in the trees.

彼は木に止まっているキツツキを見ました。

But the branches were bare.

でも、枝には何もついていませんでした。

They stretched out like skeleton bones silhouetted against the sky.

それらは空を背景に、骸骨の骨のように伸びてシルエットになっていました。

“They’re dead, Mama,” said Little Mole.

「それらは死んでるよ、お母さん」ともぐら坊やは言いました。

“No, my dear,” Mama whispered softly.

「いいえ、坊や」とお母さんは優しくささやきました。

“The trees are not dead.

「木は死んでいないわ。

One day soon, buds will appear, and these branches will be covered in bright green leaves.”

もうすぐ芽が出て、これらの枝は鮮やかな緑の葉で覆われるのよ」

“Close your eyes, Little Mole. Can you see them dancing in the wind?”

「目を閉じて、もぐら坊や。それらが風に揺れて踊っているのが見える?」

“Yes, Mama!” cried Little Mole.

「うん、お母さん!」ともぐら坊やは叫びました。

“I see them! I see them!”

「見えるよ!見える!」

“That is hope,” Mama said.

「それが希望よ」とお母さんは言いました。

Little Mole and his mama hurried along the edge of the woods until they came to Mr. Rabbit’s garden.

もぐら坊やとお母さんは、ウサギさんの庭に着くまで森の端を急ぎました。

An old brown flowerpot was lying on its side in the soil.

古くて茶色い植木鉢が、土の上で横倒しになっていました。

Under the rim, something small and shriveled was hanging.

縁の下に、小さくてしなびた何かがぶら下がっていました。

“It’s dead, Mama,” said Little Mole.

「それは死んでるよ、お母さん」ともぐら坊やは言いました。

“No, my dear,” Mama whispered softly.

「いいえ、坊や」とお母さんは優しくささやきました。

“This chrysalis is not dead.

「このサナギは死んでいないわ。

One day soon the butterfly growing inside will burst out of her shell.”

もうすぐ、中で育っている蝶が殻を破って飛び出してくるのよ」

“She will spread her wings and fly free among the flowers.

「彼女は羽を広げて、花の間を自由に飛び回るわ。

Close your eyes, Little Mole,” said Mama.

目を閉じて、もぐら坊や」とお母さんは言いました。

“Can you see her dancing in the wind?”

「彼女が風に乗って踊っているのが見える?」

“Yes, Mama,” cried Little Mole.

「うん、お母さん」ともぐら坊やは叫びました。

“I see her! I see her!”

「見えるよ!見える!」

“That is hope,” Mama said.

「それが希望よ」とお母さんは言いました。

Little Mole and his mama went home.

もぐら坊やとお母さんは家に帰りました。

“I had a wonderful day today, Mama,”

「今日はずてきな一日だったよ、お母さん」

Little Mole said happily.

ともぐら坊やは嬉しそうに言いました。

“Now I know that there’s always hope, even in the darkest places.”

「どんなに暗い場所にだって、いつだって希望があるってわかったよ」

Mama smiled as she tucked Little Mole into bed, pulled his coat up under his chin, and kissed him good night.

お母さんは微笑みながら、もぐら坊やをベッドに入れ、布団をあごの下まで引き上げ、おやすみのキスをしました。

And Little Mole closed his eyes and fell fast asleep, dreaming of yellow daffodils, green trees, and beautiful butterflies dancing together in the wind.

そしてもぐら坊やは目を閉じ、ぐっすりと眠りにつきました。黄色いラッパスイセンや緑の木々、そして美しい蝶たちが一緒に風の中で踊っている夢を見ながら。

まとめ

子どもにとって、目に見えない「希望」という感情を理解するのは少し難しいかもしれません。でもこの『Little Mole Finds Hope』のように、冬から春へと移り変わる季節の変化に重ねて教えてあげると、すんなりと心に入ってくるのではないでしょうか。

我が家でも、春先に公園へ行くときに「これは死んでるんじゃなくて、春を待ってるんだね」と、枯れ草や冬芽を見て子どもと話すことがよくあります。大げさな言葉でなくてもいいんです。自然の息吹を感じながら、親子の温かな対話を通して、どんな時でも「希望」はそばにあるということを伝えていきたいですね。

ぜひ、春の訪れとともにこの素敵な一冊を読み聞かせて、親子の優しい時間をお過ごしください。

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