「今日も絵本、読んで〜!」
子どもにそう言われると嬉しいけれど、毎日の読み聞かせって、意外と大変じゃありませんか?
忙しい家事の合間に本を探したり、同じ絵本を何度も読むことに少し疲れてしまったり…。
そんなママ・パパにおすすめなのが、Googleの最新AI「Gemini(ジェミニ)」の新機能 Storybook(ストーリーブック)。
なんと、AIが親子の英語学習にもぴったりなオリジナル絵本を自動で作ってくれるんです!
しかも、お子さんの年齢や好みに合わせた物語、英語版の絵本、可愛いイラスト付きまで全部おまかせ。
この記事では、「Gemini AI 絵本 親子 英語学習」をテーマに、Storybookの魅力や使い方、英語育児・英語学習への活用方法まで、初心者でもわかるように解説します。
「AI絵本 Storybook」とは?
まずは、「AI絵本 Storybook」って何?というところからご紹介しましょう。
これは、Googleが提供するAIサービス「Gemini(ジェミニ)」の中に新しく追加された機能で、子ども向けの絵本を自動生成してくれるツールなんです。
難しい設定や知識は一切不要。スマホやパソコンからGeminiにアクセスして、「○○歳の子ども向けに、○○が主人公の絵本を作って」と話しかけるだけで、AIが文章とイラストをセットで作成してくれます。
例えば、「5歳の女の子向けに、猫が宇宙に行く冒険の絵本を作って」と伝えれば、わずか数十秒で物語が完成。
しかも、物語の内容はオリジナル。お子さんの名前や好きなキャラクターを入れて作ることもできるので、世界にひとつだけの絵本が簡単に作れてしまうんです。
さらに嬉しいのは、イラスト付きで絵本っぽくデザインされていること。完成した絵本は、スマホ上で読むのはもちろん、PDF形式で保存したり、印刷して紙の絵本として楽しむこともできます。
無料プランでも毎日数冊程度は作成できますが、Gemini Advanced(有料)だとページ数やクオリティがさらにアップします。
つまり、「AI絵本 Storybook」は、ママが“絵本作家”になれる夢のようなツール。
子どもにぴったりの内容で、日々の読み聞かせがもっと楽しく、もっとラクになる便利なサービスなんです。
読み聞かせの時間がぐっと楽しくなる3つの理由
毎日の読み聞かせ、正直「今日はちょっと疲れたな…」なんて日もありますよね。
でも、Storybookを使うと、その時間が「やらなきゃ」から「楽しみ」に変わっていくんです。
まずひとつ目の理由は、子どもが自分ごととしてワクワクできること。
Storybookなら、お子さんの名前をストーリーに入れられるので、まるで自分が主人公みたい。
「これ、ぼくの話だ!」「ママが作ったの?」とキラキラした目で喜んでくれます。
二つ目は、子どもの好きなテーマを自由に選べるから、毎回新鮮な発見があること。
恐竜に夢中な子、プリンセスが大好きな子、動物や乗り物にハマっている子…どんなジャンルもOK。
「今日の絵本は何にしよう?」と親子で一緒にテーマを考える時間が、いいコミュニケーションになります。
そして三つ目は、毎回違う新しい絵本が手に入る特別感。
同じ絵本を繰り返すのもいいけれど、時には新鮮な物語で刺激したいですよね。
Storybookなら何冊でも自由に作れるから、毎晩違う冒険に出かけられます。
「絵本作りって難しそう…」と思っていたママ・パパにこそ、この楽しさを知ってほしい。
読み聞かせの時間が、親子のスペシャルなイベントになるはずです。
使い方ステップ解説|超初心者向けマニュアル
ステップ1:Gemini(ジェミニ)にアクセス
まずは、パソコンから gemini.google.com にアクセス、または、Googleアカウントの右上のマークをクリックして一覧からGeminiを選択します。
左上のメニューから「Gems(ジェム)を表示」をクリックして一覧を開きます。
その中にある Storybook をタップします。
ステップ2:絵本を作りたい内容を伝える
「○歳の○○が主人公の冒険絵本を作って」など、読み聞かせたいテーマをプロンプトに入力します。(赤枠の入力欄)
たとえば、英語絵本向けなら “Create a storybook about a brave kitten exploring space.” のように英語でプロンプトを入れてもOK。日本語で書いて、英語にして!でも大丈夫。Geminiは日本語と英語のどちらにも柔軟に対応しています。
ステップ3:オプションとして画像やスタイルを追加しよう
さらにカスタマイズしたい時は、お子さんの手描きの絵や家族の写真をアップロードできます。
それらを元にストーリーやイラストに反映してくれるので、親子ならではの「世界で一つだけ」の絵本が作れます。家族旅行に行った記念に旅行記を絵本にしてもいい思い出になりそうです。
絵本のアートスタイルも指定可能。「pixel art(ドット絵)」「claymation(クレイアニメ風)」「coloring book(ぬり絵風)」など、多彩なスタイルに対応しています。
主なスタイル
- pixel art (ドット絵)
コンピュータグラフィックスの黎明期を思わせる、正方形の点(ピクセル)で構成されたスタイル。レトロゲームのような懐かしさと、あえて制限された表現だからこその独特な味わいが魅力です。 - claymation (クレイアニメ風)
粘土で作ったキャラクターや背景のような、温かみのある立体感と独特の質感が特徴のスタイル。手作り感あふれる、優しくてコミカルな雰囲気を演出できます。 - coloring book (ぬり絵風)
はっきりとした輪郭線で描かれ、内側が白抜き、もしくは単色で塗られているスタイル。子供向けのぬり絵のように、見る人が「色を塗ってみたい」と感じるような、シンプルさとインタラクティブな可能性を持ちます。 - paper cutout (切り絵風)
色紙などを切り貼りして構成したような、アナログな手作り感が魅力のスタイル。各パーツの輪郭がはっきりしており、影(ドロップシャドウ)を加えることで、簡単に奥行きと立体感を表現できます。 - low poly (ローポリゴン風)
3Dモデルを構成するポリゴン(多角形)の数を意図的に少なくして、カクカクとした面で構成されたように見せるCGスタイル。モダンでスタイリッシュな印象を与えつつも、どこか抽象的で想像力をかき立てる魅力があります。 - isometric (アイソメトリック風)
建物の内装や街並みなどを、斜め上からの視点で立体的に描くスタイルです。遠近感をなくすことで、ミニチュアの箱庭やジオラマを覗き込んでいるような、独特で可愛らしい世界観が生まれます。
ステップ4:絵本を生成・確認しよう
プロンプトを送信すると、数十秒から1〜2分ほどで10ページ程度の絵本が自動生成されます。作者名にはアカウントの名前が入るので、別の名前にしたい場合は、プロンプトで指定すると良いです。
表示は、画面の右側に絵本、左側にはチャット欄が現れて、「もっとユーモラスにして」「絵を水彩画に変更して」など、指示を足して再生成もできます。
ステップ5:読む・共有・保存・印刷もできる!
絵本が完成したら、「読み上げる」 ボタンをタップすると、AIによる読み聞かせ音声を再生可能です。音声は高め・低めなど声のバリエーションも選べるのが嬉しい機能です。
まとめ
- Geminiにアクセス → Storybookを選ぶ
- プロンプトを入力(日本語でも英語でもOK)
- 写真やスタイルを追加してカスタマイズ
- 10ページの絵本が自動生成&微調整可能
- 音声読み上げ・保存・共有・印刷も簡単!
実際に作ってみた!5分でできるAI絵本体験談
Geminiを使い、5分ほどでオリジナル絵本を作ってみました。
プロンプトにお子さんの名前や好きな動物を入れると、その場で物語と挿絵が自動生成されます。
物語の舞台や出来事を少し変えるだけで、まったく違う作品が完成するのも面白いところです。
完成した絵本は共有URLで家族や友人にもすぐに見せられます。
記念日のサプライズや、ちょっとしたプレゼントにも活用できます。
今回Geminiに入力したのは、次のようなプロンプトです。
「5歳の男の子『ハル』がロボットと一緒に宇宙を冒険する、10ページの絵本を作って。」
短い文章でも、想像以上に完成度の高い物語とイラストが仕上がるのに驚きました。
英語絵本にも!バイリンガル活用術
Geminiは日本語だけでなく英語にも対応しています。
英語で直接プロンプトを書くと、より自然な英文の絵本が作れますし、日本語で作った物語を「英語にして」と指示するだけで翻訳も可能です。
例えば、こんな英語プロンプトも試しました。
Create a 10-page storybook in English about a 5-year-old boy named Haru who goes on an adventure in space with a robot.
たった20秒ほどで、タイトル「Haru’s Starry Adventure」が完成。
物語は「Haru loved to look at the stars from his window. He was only five,…」という自然な英文で始まり、カラフルな宇宙のイラストもついています。
また、読み上げボタンを押せば、感情豊かで自然なネイティブ英語の音声が流れ、英語耳を育てる練習にもぴったりです。
応用例としては、
- お子さんの好きなキャラクターが登場する英語絵本
- 季節や行事をテーマにした日英バージョンの絵本
- 英語と日本語を交互に配置した対訳絵本
などが考えられます。
読み聞かせ後にキーワードや簡単なフレーズを一緒に確認すれば、自然に英語に触れられる時間になります。
しかも、読み上げるボタンをタップすると、英語の読み聞かせ音声が再生されます。
AIなのに感情豊かで優しい声で語りかけてくれ、発音も自然。これだけで“英語耳”を育てる練習になります。
さらに、年齢を指定すればよりやさしい英語表現にカスタマイズできるのも魅力です。
完成した絵本は、PDF形式で保存して印刷も可能。共有用のURLも生成され、他のスマホやPCに送ったり公開もできます。
AI絵本の可能性と注意点
正直、「AIが絵本を作るのは不安」「使いこなせるかな?」と思う方も多いはず。
しかし使ってみると、Storybookには親子の時間を豊かにする力があると感じました。
ただし、良いことばかりではなく、気をつけたいポイントもあります。
ここでは実際に使って分かった「Storybookの良さ」と「注意点」をまとめます。
想像力と表現力を育てる「双方向の絵本」
AIが作る絵本は単なる“読むもの”ではなく、
親子で一緒にストーリーを考えながら遊べるツールでもあります。
「今日は○○ちゃんが主人公でどんな冒険をする?」と話しながらテーマを決めることで、子どもは自分の想像が形になる喜びを味わえます。
特に英語絵本の場合、「この単語は何?」「どういう意味?」というやりとりを通じて、自然に語彙や表現力が身につきます。
内容のチェックはママ・パパが必須!
とはいえ、AIが作るストーリーにはまれに不自然な表現や年齢に合わない描写もあります。
例えば、少し怖すぎる場面や適切でない言葉遣いは、親がしっかりチェックして調整しましょう。
特に英語で作った場合は翻訳のズレもありうるので、内容を確認し必要なら修正を加えることが大切です。
「完璧」より「一緒に楽しむ」ことを大切に
AI絵本はあくまで“道具”。目的は「正しい英語を教えること」ではなく、親子で楽しく言葉にふれる時間を作ることです。
たとえちょっと変なところがあっても、「なんでこうなったんだろう?」と笑い合えるのが、むしろ一番の魅力だったりします。
ときには、生成された絵本に子どもが自分で絵やセリフを書き足すことで、より深く関わることもできますよ!
英語絵本にも!バイリンガル活用術
実はこのStorybook、英語でも作れるというだけじゃないんです。
ちょっと使い方を工夫すれば、英語育児にがっつり役立つ“バイリンガル絵本ツール”にもなるんですよ。
ここでは、私が使ってみて「これ、英語育児にもめちゃくちゃ使える!」と感じたポイントを、いくつかご紹介しますね。
英語プロンプトで“自然な英語絵本”が完成
例えば
また、自分の子どもやテーマに合わせてカスタマイズできるので反応も良いです。
日本語絵本→英語絵本にも変換できる!
すでに作った日本語絵本を「この絵本を英語に翻訳してください」とリクエストするだけで、
英語版が簡単にできます。
一部だけ英語にして英語混じり絵本にするのもおすすめ。
日常会話や英単語のインプットが無理なくできるので、自然なバイリンガル育児のきっかけになります。
親も一緒に学べる英語の“入り口”
英語が苦手なママ・パパでも、Storybookなら自分で作った絵本を通して一緒に学べるので、
英語へのハードルがぐっと下がります。
親子で「へぇ、この単語はこう書くのか」「この言い回し、いいね」と気づきを共有する時間は、
言葉を楽しむ心を育てます。
音声読み上げで「聞く英語」も身につく
英語の読み聞かせで困るのが「正しい発音で読めない」こと。
でもStorybookには音声読み上げ(Listen)機能があり、これが強力な味方です。
ネイティブの声で自動読み聞かせ
作成した絵本はワンタップで音声再生でき、
自然な発音と抑揚でネイティブ音声が聞けます。
親が発音に自信がなくても安心で、
家事をしながらAIに読み聞かせを任せられます。
「聞く→マネする」で英語耳を育てる
この音声機能で、子どもは英語のリズムや発音に自然と慣れます。
さらに、親も一緒に聞いて真似することで、親子で楽しく英語の“音”を楽しめます。
1ページずつ再生できるので、短時間でも無理なく続けられます。
絵本は何度でも繰り返し見られるため、レパートリーが増えたら以前の作品を見返すのもおすすめです。
声の種類を選んでカスタマイズも可能
Geminiでは読み上げる声のトーン(明るい、低音など)を切り替えられます。
子どもがリラックスできる声を選んだり、ストーリーの雰囲気に合わせたりして、
“声の絵本”として聞き流しにも向いています。
音声はスマホだけでなくBluetoothスピーカーに繋ぎ、寝室などで流すこともできます。
毎日の読み聞かせにAIの力をちょこっとプラス
子どもにとって絵本の読み聞かせは心の栄養ですが、毎日続けるのは大変ですよね。
現状はパソコンからのみですが、今後スマホアプリでの操作も期待されています。
なにより嬉しいのは、
「まるで人が読んでいるかのような読み聞かせ体験」が味わえること。
AIとは思えない優しい語り口で、まるで誰かに語りかけられているような温かさがあります。
忙しい毎日の中でも、親子だけの特別な物語が作れるStorybookは、今の時代に合った素敵なツールです。
この新しい読み聞かせ体験が、子どもとの大切な時間をさらに豊かにしてくれることを願っています。