フォニックスサイレントe

サイレントEってなに?フォニックスの基本ルールを小学生にもわかりやすく解説!

サイレントEルールは、英語の発音とスペルにおいて非常に重要なルールです。このルールを理解することで、単語の読み方が大きく変わることがあります。小学生にもわかりやすく説明しますので、しっかりと覚えていきましょう。

サイレントEルールとは?

サイレントEルールは、英語の単語の最後に「e」がつくとき、その「e」は発音しないというルールです。でも、この「e」はただの飾りではなく、前の母音(a, e, i, o, u)の発音を変える重要な役割を持っています。

aeiouアルファベット

どうしてサイレントEがあるの?

サイレントEは、前の母音を「名前読み」に変えるためにあります。名前読みとは、アルファベットの名前のように発音することです。例えば、aは「エイ」、iは「アイ」、oは「オウ」といった具合です。その他、以下にまとめると..

なぜサイレントEはあるの?

具体的な例を見てみよう

1. cap(キャップ) vs. cape(ケイプ)

cap: 「キャップ」と発音します。短い「a」の音です。
cape: 最後に「e」がつくので、「a」は「エイ」と発音します。「ケイプ」となります。

2. kit(キット) vs. kite(カイト)

kit: 「キット」と発音します。短い「i」の音です。
kite: 最後に「e」がつくので、「i」は「アイ」と発音します。「カイト」となります。

3. hop(ホップ) vs. hope(ホウプ)

hop: 「ホップ」と発音します。短い「o」の音です。
hope: 最後に「e」がつくので、「o」は「オウ」と発音します。「ホウプ」となります。

 

サイレントEの例一覧

短い母音の単語サイレントEを加えた単語説明
hat(ハット)hate(ヘイト)「a」が短い音から長い「エイ」に変わります。
not(ノット)note(ノート)「o」が短い音から長い「オウ」に変わります。
tub(タブ)tube(チューブ)「u」が短い音から長い「ユー」に変わります。
cut(カット)cute(キュート)「u」が短い音から長い「ユー」に変わります。
rat(ラット)rate(レイト)「a」が短い音から長い「エイ」に変わります。
dim(ディム)dime(ダイム)「i」が短い音から長い「アイ」に変わります。
rob(ロブ)robe(ローブ)「o」が短い音から長い「オウ」に変わります。
cub(カブ)cube(キューブ)「u」が短い音から長い「ユー」に変わります。
mad(マッド)made(メイド)「a」が短い音から長い「エイ」に変わります。
pin(ピン)pine(パイン)「i」が短い音から長い「アイ」に変わります。

例外について

サイレントEのルールには多くの例外的な単語があります。これらの単語は、語尾に「e」が付いているにもかかわらず、直前の母音がアルファベット読み(長母音)にならないものです。以下に、代表的な例外的な単語をいくつか紹介します。

  • have(持っている):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「a」は短母音の「æ」と発音されます。
  • give(与える):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「i」は短母音の「ɪ」と発音されます。
  • live(住んでいる):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「i」は短母音の「ɪ」と発音されます。ただし、「ライブ(生放送)」の意味では長母音の「aɪ」と発音されます。
  • come(来る):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「o」は短母音の「ʌ」と発音されます。
  • love(愛する):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「o」は短母音の「ʌ」と発音されます。

その他の例外的な単語

  • some(いくつかの):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「o」は短母音の「ʌ」と発音されます。
  • done(終わった):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「o」は短母音の「ʌ」と発音されます。
  • gone(行った):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「o」は短母音の「ɒ」と発音されます。
  • none(何もない):
    • 語尾に「e」が付いていますが、「o」は短母音の「ʌ」と発音されます。

これらの単語は、最後に「e」がついていても、その前の母音は長母音にはなりません。このような例外も覚えておくと良いでしょう。

サイレントEの役割

サイレントEは、単語の意味を変えることもあります。例えば、「cap(キャップ)」と「cape(ケープ)」では、最後の「e」の有無で意味が全く異なります。このように、サイレントEは単語の発音だけでなく、意味にも影響を与える重要な要素です。

cap(キャップ)と cape(ケープ)

サイレントEのルールを覚えるポイント

  • 最後の「e」は発音しない: だから「サイレント(静か)」と呼ばれます。
  • 前の母音を名前読みする: これがサイレントEの魔法です。

サイレントEとマジックEの違いは?

「サイレントE」と「マジックE」は実は同じものです!別の呼び方なだけです。

サイレントなのは、音がしないから。マジックなのは、音がしないのに、他の文字の音を変える力があるからです!

例えば、「cap」のカは短い「ア」の音ですが、最後にEをつけると「cape」になり、「エ」と長くなります。E自体は何も音を出していませんが、Aの音を「ア」から「エ」に変える魔法を使っているんです。だから「マジックE」とも呼ばれるんですね。

サイレントEを使った単語の読み方を練習する方法はありますか?

サイレントEを使った単語の読み方を練習する方法はいくつかあります。以下に、効果的な練習方法を紹介します。

サイレントEの効果的な練習方法

練習方法

1. コントラストを使った練習

サイレントEがつく前と後の単語を対比させることで、違いを明確に理解できます。

:

  • cap(キャップ) vs. cape(ケイプ)
  • hop(ホップ) vs. hope(ホウプ)
  • kit(キット) vs. kite(カイト)

2. フラッシュカード

フラッシュカードを使って、サイレントEがつく前と後の単語を練習します。片面に短母音の単語、もう片面にサイレントEがついた単語を書きます。

:

  • 面1:mad(マッド)
  • 面2:made(メイド)

madとmadeフラッシュカード

3. ワードマッチングゲーム

サイレントEがつく前と後の単語をペアにして、マッチングゲームを行います。これにより、視覚的に違いを確認できます。

:

  • マッチングペア: pin(ピン) – pine(パイン)

Wordwallのマッチングゲーム:
wordwall
https://wordwall.net/

Wordwallでは、サイレントEを含む単語を学ぶためのマッチングゲームが多数提供されています。これらのゲームは、1年生から3年生向けに設計されており、長母音のスペリングやフォニックスのルールを学ぶのに役立ちます。

EP-edu Magic “e” マジック e カードゲーム教材 フォニックス
EP-edu Magic "e"
https://amzn.to/4ewk9aY
P-edu Magic “e”は、英語の読み書きでつまずきやすい「サイレントE」、いわゆるマジックEのルールを楽しく効果的に学ぶためのカードゲーム教材です。この教材は、単にルールを暗記させるのではなく、視覚と聴覚を刺激する工夫が凝らされています。スマートフォンでカードのQRコードを読み取ると、ネイティブスピーカーの発音と口の形を確認できる動画と音声が再生されます。子どもたちは、実際に音がどのように変化するのかを耳で聞き、口の形を目で見て真似することで、マジックEの効果を体感的に理解できます。

4. 音読練習

サイレントEがつく単語を含む文章を音読します。これにより、文脈の中で単語の発音を練習できます。

:

  • “The kite flies high in the sky.”(カイトは空高く飛びます。)
    – “kite”、”flies”にサイレントE。
  • Jane likes to bake a cake. (ジェーンはケーキを焼くのが好きです。)
    – “bake”、”cake” にサイレントE。
  • The cute dog wags its tail at the gate. (かわいい犬が門のところで尻尾を振っています。)
    – “cute”、”gate” にサイレントE。
  • He rode his bike on a wide stone bridge. (彼は広い石橋の上で自転車に乗りました。)
    – “rode”、”bike”、”wide”、”stone”にサイレントE。
  • She hopes to write a note before bedtime. (彼女は寝る前にメモを書きたいと思っています。) – “hope”、”write”、”note”、”time”にサイレントE。
  • Mike will use a rope to climb the slope. (マイクはロープを使って斜面を登るつもりです。)
    – “Mike”、”rope”、”slope”にサイレントE。

5. サイレントEボードゲーム

ボードゲームを使って、サイレントEがつく単語を練習します。サイコロを振って、出た目の数だけ進み、止まったマスの単語を読んでいきます。

フリーダウンロード例:

6. オンラインリソースとアプリ

インターネット上には、サイレントEの練習に役立つリソースやアプリがたくさんあります。これらを利用して、インタラクティブに学習できます。

フリーダウンロード例:

Silent E Words List & Picture Match Worksheets:
https://literacylearn.com/silent-e-words-list/

この無料のプリント可能なリストには、サイレントEを含む単語とそれに対応する絵が含まれています。これにより、子供たちは視覚的に単語のパターンを認識しやすくなります。

7. 視覚的なマークアップ

単語を視覚的にマークアップして、サイレントEの役割を強調します。例えば、サイレントEを斜線で消して、前の母音を強調するなど。

:

    • mad → made(「e」を斜線で消す)

サイレントEの読み方を練習するためには、視覚的、聴覚的、そしてインタラクティブな方法を組み合わせることが効果的です。これらの方法を使って、楽しく効率的にサイレントEのルールをマスターしましょう。

さいごに

サイレントEルールを理解することで、英語の単語を正しく読むことができるようになります。母音が長くなることで、単語の意味や発音が変わることをしっかりと覚えておきましょう。また、例外もあるので、それらも一緒に学ぶことが大切です。練習を重ねて、自信を持って英語を読めるようになりましょう

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