子供と一緒に使える英会話教材レビュー
「英会話教材っていろいろあるけど、続けられるものはどれかな?」
「子供のレベルにちょうどよい教材はどれを選べばよい?」
子どもの英語学習をきっかけに親子で学べる英会話教材をお探しの方へ、ここでは数ある英会話教材の中から実際に子供の英語レベルに応じて使ってみた感想と取り組みやすさなどからおすすめの教材をご紹介しています。
一番のポイントは子供が続けやすいこと。
その上で保護者も一緒になってリスニングを楽しめるものが良いですね。
子供の英語が上達したら、その逆もアリだと思います。ネイティブレベルの会話についていくために親がリスニングトレーニングを始めて、子供もそばで一緒に聴いているというのも英語耳を作るのによい時間だと思います。
一緒に海外を旅して周ったり、ネイティブを交えて英語で会話できるようになったらステキです。
セブンプラスバイリンガル《 7+BILINGUA》
子供に英検を受けさせる初級の頃よりずっと使い続けていたCD教材です。
日常会話で使う重要度の高いフレーズが物語の会話中に無駄なくちりばめられ、お話を通して使い方を学習していきますから、一通り聞き終えるころには中学レベルの基礎的な英会話力がかなり鍛えられると思います。子供向けということもあり、ストーリーにワクワク感があるので聞きたい気持ちにさせてくれる内容なのも良いです。
セブンプラスバイリンガルの面白いところは脳機能理論に基づき忘却曲線を意識した学習プランと右脳を刺激する速聴で教材を進められるところです。これは七田チャイルドに通っていた頃と同じく七田独特の学習方法で語学回路を刺激するもので、たしかに記憶の定着率は良いように感じます。
ただし、聴いているだけで終わりというわけではないので1日に聴く3つのステップを飽きずにこなすことが重要になってきます。
3つのステップ
① 日本語を聴く・・ストーリーのインプット
② リスニング・発声・・等倍速と3倍速で英語を聴き、リピート発音
③ 復習・・過去3日分を等倍速で聴きながら音読
一日に行う3つのステップはトータルで6~7分です。最初に日本語で話される内容をイメージしてから英会話がはじまりますから、英語のストーリーにも入りやすくなります。
次に流れる3倍速音声は軽く聞き流し、等倍速の音声でもう一度聴くと最初の時より英語がゆっくりに感じられると思います。この時、流れる会話の合間に音の出ない間がありますのでリピート発音していきます。
英語文の後に続けてリピート発音する練習ですが、これを小さい頃からできるようにしておくと後々すごく英語学習が楽になってきます。英会話番組などを見ているときでも、同じように聞こえてくる英語に合わせて自然に発音する良い癖が付くと思います。
このセブンプラスバイリンガルはネイティブスピードからするとすこしゆっくりめの会話速度になっています。リスニング→スピーキングと、聴いた英語を口に出す流れを小さいうちから作るのには最適な教材です。
レベル | 初級~中級 |
内容 | 35日の冒険ストーリーを通して、子供が普段使う英会話 700フレーズ。 |
教材 | CD14枚+1枚・テキスト4冊 |
セブンプラスイングリッシュ《 7+English》
七田式7+Englishは子供向けの英会話教材ではありませんが、子供が英検3級を受験する頃まで一緒に聞いていました。
ちょうど中学英語で習うキーフレーズがまんべんなく出てくることと、リスニング→スピーキングを通して記憶に定着しやすくなることから、英検のリスニング対策や面接練習を取り組む際にも役立ったと思います。この教材で耳から聞こえる英語を口にする流れを定着させると他のどんな教材にもそれが生きてきます。
日常的に毎日聴いているとリスニング力も付きますが、リスニング直後に真似して発音することから英語の発音がとってもネイティブっぽくなるのは続けていて感じました。英会話スクールや学校でネイティブ先生と会話していてもビックリされるくらいです。
ただし、ストーリー性はないので子供だけに任せておくと飽きやすいかもしれません。英語学習の効果的な流れを親子で作るには最適な教材だと思います。
レベル | 初級~中級 |
内容 | 60パターンとその例文600個の英会話フレーズを1日7分/60日 |
教材 | CD6枚、テキスト3冊 |
ネイティブイングリッシュ《Native English》
英会話を自宅で勉強してみたいという方や英語を話したいけど人前ではなかなか..という方におすすめしたいのがこのネイティブイングリッシュです。
CDを聴きながら、教材のカリキュラムを一通り続けていくうちに英会話教室で習うくらいの英会話は反射的にできるようになります。
1日のカリキュラムは6分から20分程度。自分に合ったペースでおこなえます。
CDはリスニングとスピーキングの二つのCDに分かれていました。
リスニングCDでは、(高速英語→高速日本語→ナチュラルスピード英語→ナチュラルスピード日本語)という流れで進められます。
スピーキングCDでは1フレーズの日本語が流れた後に英語が2度繰り返されます。1度目の英語は日本人にも聞き取りやすい丁寧な発音で、2度目の発音はより自然なネイティブ風の発音で聴くことができます。
発声しやすいように音声に無音の間が開けられているところや前日学習した会話フレーズをもう一度聴き返すところも七田とだいたい同じ流れです。
ネイティブイングリッシュの優れている点は、基本の会話文とともに英会話の幅を広げる受け答えの例文が多いこと。シチュエーションや状況に合わせてフレーズをたくさん聞くことができます。
もう一点、付属されている3枚目のCD「ニュアンス解説」では、ラジオ英会話風に聞き流せる英会話ワンポイントレッスンを聴くことができます。これまで習ってきた様々な英語フレーズの微妙なニュアンスや使い方の解説をしてくれていますので合わせて聴くことでより深く英会話を学ぶことができます。
実践的な英会話のために役立つテキストもついていますが実はあまり見ていません。CDを聴き流しているだけでも一通り学ぶことができるので、文字を読むのが面倒な方にはうってつけの英会話教材かもしれません。
内容にボリュームがあって製作者おすすめの学習コースは168日、1日2日分でリスニングとスピーキングをセットで行えば96日で一通り終了することもできます。一日1回英語を声に出すトレーニングをいれるなら後者がおすすめです。親子でやると楽しめます。
ネイティブイングリッシュ《Native English》-公式ページ
レベル | 初級~中級 |
内容 | 日常会話を始め、海外旅行から映画、資格試験、ビジネス、英字新聞までネイティブが実際に使う「生」のフレーズ 1日6分~ |
教材 | CD18枚+ビジネス用4枚 テキスト1冊+ビジネス用1冊 |
プライムイングリッシュ《PRIME ENGLISH》
日本人向けに収録されている英語や観光者向けに話されている英語は聞き取りやすいのですが、洋画や海外ドラマ、ニュースなど生の英語ってなかなか聞き取るのが難しいと思います。
本気でネイティブが話している生の英語を聞き取れたり、臆することなく相手へも返事を返せるようになりたい方向けにおすすめなのがこちらの英会話教材「プライムイングリッシュ」です。
実際の英会話の中で日本人が特に聞き取りにくいと思う「音声変化」にスポットをあてて詳しく解説しているのが特徴の教材です。洋楽が好きな方ならこの「音声変化」の英語に慣れているかもしれませんね。
取り組み方は上の教材と同じく1日5分~10分CDから流れてくる音声を聴き、テキストに書かれている英文をチェックしながら赤字で色分けされている口語的な発音表現にも目を通すという流れです。
海外生活で日常に出くわすような様々な音声変化のパターンが含まれていて、留学前や海外出張などで英語圏に行く予定の方はすぐにでも役立つ内容だと思います。
ここまで「音声変化」について解説入りでまとめて網羅している教材は他にないかもしれません。
子供用に購入したわけではありませんが、1スキットを1週間にわたり、ナチュラルスピード、スロースピードと何度もじっくり聞いていきますから、そばで子供も一緒に聴いていることもあります。カリキュラムにあるロールプレイトレーニングを一緒に行って楽しむこともあります。内容的には日常会話が中心で難しいものではありませんでした。
レベル | 中級~ |
内容 | ストーリー仕立ての日常会話を通してネイティブが普段使う「音声変化」の発音やフレーズに慣れていきます。 |
教材 | CD12枚 テキスト6冊 説明書1冊 |